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2022年10月 6日 (木)

「みんなちがってみんないい」

子どもの頃に習った金子みすゞさんの詩の有名な一説。
あの詩は人間に限らずもっと広い世界のことを読んでいたと思いますが、子ども達を見ていて、しみじみと、もっとそれぞれの違い、能力差、個性を認めて、大事にしてもらえる社会だったらいいのに、そういう学校制度になったらいいのにと思ったりします。

教室に来てくれている子達も本当にそれぞれ違っていて、私は算数という限られたものを通してしか子ども達を見ることはできませんが、持って生まれたものに恵まれた子もいればそうでない子もいます。算数が好きといっても、計算など数に関するものは得意だけど図形は今ひとつというようなこともありますし、その逆も。簡単に解ける問題を解くのが楽しい子もいれば、難しい問題に食らいついて、それを解く醍醐味を味わうような子もいるでしょう。

日本に住む子どもたちのほとんどは学校に通い、決まった教科書、決まった時間割で授業を受け、成績を付けられるわけですが、子どもの頃に「勉強ができるかどうか」で評価される割合があまりに大きいのではないかと思ってしまいます。
運動が抜群にできるとか、絵がとてもうまいとか、感動的な歌が歌えるとか、そういう能力は、披露する機会があれば褒めてはもらえるとしても、勉強が苦手な子の多くは劣等感を持たざるを得ないような仕組みになってしまっているような気がします。

いわゆる天才と言われるようなIQ130を超えるような人たちは、努力してそのIQを獲得したというより、生まれ持ったものによるところが大きいわけですし、その他の能力に関しても同じようなことが言えるだろうと思うので、その反対でがんばってもできないという子もいるわけです。
もっと広く、それぞれの子がそれぞれに得意とすること、好きなことを評価してくれるような仕組みができたら、幸せな子ども達がもっと増えるんだろうなぁ。

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