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2022年10月 7日 (金)

何が邪魔をしているのか

小さいうちに、ほぼ真っ白の状態から一緒にレッスンをさせてもらうと、考えようとするか、どう考えたらいいかわからなくて困った風にするか、概ねそのどちらかになると思います。
もちろん、一緒にレッスンをして、お互いのことがある程度分かってきたら、普段のその子の力やそのときの表情などから判断して、必要であれば少し助けたりしますので、お手上げのまま止まってしまうということはありませんが、わからないのにとりあえず適当に答えを書くという行動に出る子はまずいません。

それが、学年が上がって、学校で習ったことを再現することに慣れてしまったとか、たとえ小さくても、何かの教室や塾などで教えられることに慣れてしまった子などは、自分ではよくわかっていないのに、とりあえず答えを書いてしまう子が少なからずいます。
そして、そういう子達は、考えるための手立てとして具体物が目の前にあったり、絵や図が描かれていたりしても、なぜかそれが目に入っていない(見ようともしない)まま、適当な答えを書いたりするのです。

そういう姿に触れるたび、いかに受け身の状態で一方的に教えられることが、子ども達の考える力の邪魔をするかということを痛感します。
具体的には何か思考の邪魔をしているのかはわからないのですが、小さいうちはほとんどの子が考えるのに時間がかかるのを、子どもがまだ考えている途中、気づかず大人が邪魔をするといことを繰り返すと、自分で考えてわかったすっきり感、満足感を味わう機会がないままに成長してしまうということなのかもしれません。

せっかく持っている素敵な力を大人が削いでしまう、抑え込んでしまうというのは、とても残念で罪深いことのように思います。

 

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