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2022年10月29日 (土)

もどかしく思うこと

少しお困りごとがあってご縁を頂いた2年生さんは、うちに来てくれるまでにほかの教室でかけ算の学習をして、九九を覚えてしまっているようでした。ただ、何をどの程度実感できているかの確認でおさらいから始めたところ、20までであっても引き算になると筆算をせずに考えてもらおうとすると拒否反応が出るような状態で、100までの引き算は教具を見せてもなかなか見ようとせずに筆算で答えだけ出そうとしたりという状態でした。

100までぐらいは、この先長い長い学校生活を考えても、実際にイメージを伴って計算できるようになった方がいいと思うので、なんとか少しでも考えてもらおうとするのですが、なかなか思うようにはいきません。

そんな中、学校でかけ算の学習が始まる時期になったので、確認を兼ねて、かけ算の学習を教具を使って量を意識してもらいつつやり始めたのですが、教具などほぼ見ようともせず、覚えているらしい九九で次々に答えを書いて、どんどんプリントが進むのでご機嫌。だんだんと饒舌になってもいきました。
そんな中、九九の記憶が曖昧な問題が出てきた途端完全フリーズ。かけ算の意味がわかっているなら絶対答えは出せるはずと言って、何度も何度も声をかけ、考えたら考えただけ賢くなるし、意味も分からず覚えている答えだけ書いてマルをもらっても賢くはならないのだということも繰り返し伝えました。
それでもまだ小さく、精神的にも幼いところがあるため、考えることを避けよう避けようとするのです。

子ども達はそれぞれ違うので、もちろん算数が苦手な子、嫌いな子というのはいますが、例えば、小さい頃から一緒にレッスンをさせてもらっていて算数が苦手な場合は、分からないまま解き方を覚えて解くということはここではできないので、進みがゆっくりになるかもしれませんし、考えることが辛そうにすることもあるかもしれませんが、「考えずにできるもの」というものがないので、その子自身が考えた結果、できるものとできないものがあるだけです。

ただ、ほかの教室や塾を経てから来てくれた子達の場合、既に習っているとか、何かで知っているもの、知ってはいるけど、なぜそれが答えになるのか、どう考えたら答えが出せるのかを知らないというものがあったりして、そうなると、すぐにマルがもらえるものは楽しい、そうでないものは嫌という状態になることがある気がします。

子どもが悪いわけではないだけに、そういう子に出会うたび、とてももどかしい気持ちになります。

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