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2022年10月12日 (水)

弊害だったら怖いな

私自身、スマホを使うようになるまでは少なくとも月に数冊の本を読んでいたのですが、スマホを持って以降読書量が激減。
といっても、文字を読んでいる量自体が減ったというわけではなく、きちんと推敲された、筆者や作者の思いのこもった丁寧な文章を読む量が減った代わりに、わざわざ読まなくてもいいようなニュース記事や笑えるようなネタ話などまでを大量に読むようになりました。

その状態が数年続く中で感じるようになったのが、きちんと書かれたある程度まとまった量の文章を読むのがしんどいということです。
もちろん、加齢による影響などもあるのかとは思いますが、普段、インターネットで日々消費される薄っぺらな文章に大量に触れていると、文を流し読みすることに慣れてしまい、しっかり読み込まなくてはいけない文章を読むためには気合いが必要になったように思うのです。

近年、教科書が読めない子に関する本が出たり、ほんの数行の問題文を正しく行を追って読むことができない子が話題に上ったりしていますが、それに関して、スマホやタブレットなどに触れる機会が増え、その分きちんとした本を読む機会が減っていることの影響があるのかもしれないと思います。

実際、読む側だけでなく、インターネットのニュース記事などを見ていると、書くことが仕事の方達の文章であっても、誤字脱字、あり得ないような誤変換などが目に付く頻度が明らかに高くなっているように思うのです。
スピードが求められ、書いた記事もすぐに古くなっていくとなれば、きちんと推敲している時間がないということもあるのでしょうけれど、書いている方達自身が自分の書いた文章をきちんと読み直すということすらしていないんだろうなという気もします。

スティーブジョブズ氏は自分の子どもにはスマホを与えないと言っておられたそうですが、スマホを生み出し、普及させたご本人がそう言うということの意味を私達はもっと意識する必要があるのかもしれないなと思います。

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