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2022年10月31日 (月)

10月最終日

今日はレッスンもお休みだったので、衣替えやら諸々をして、時間を有効に使うつもりが……。
明日から11月。来月こそはもっと上手に時間を使えるようにしたいものです。

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2022年10月30日 (日)

オフ

今日は更新お休みします。

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2022年10月29日 (土)

もどかしく思うこと

少しお困りごとがあってご縁を頂いた2年生さんは、うちに来てくれるまでにほかの教室でかけ算の学習をして、九九を覚えてしまっているようでした。ただ、何をどの程度実感できているかの確認でおさらいから始めたところ、20までであっても引き算になると筆算をせずに考えてもらおうとすると拒否反応が出るような状態で、100までの引き算は教具を見せてもなかなか見ようとせずに筆算で答えだけ出そうとしたりという状態でした。

100までぐらいは、この先長い長い学校生活を考えても、実際にイメージを伴って計算できるようになった方がいいと思うので、なんとか少しでも考えてもらおうとするのですが、なかなか思うようにはいきません。

そんな中、学校でかけ算の学習が始まる時期になったので、確認を兼ねて、かけ算の学習を教具を使って量を意識してもらいつつやり始めたのですが、教具などほぼ見ようともせず、覚えているらしい九九で次々に答えを書いて、どんどんプリントが進むのでご機嫌。だんだんと饒舌になってもいきました。
そんな中、九九の記憶が曖昧な問題が出てきた途端完全フリーズ。かけ算の意味がわかっているなら絶対答えは出せるはずと言って、何度も何度も声をかけ、考えたら考えただけ賢くなるし、意味も分からず覚えている答えだけ書いてマルをもらっても賢くはならないのだということも繰り返し伝えました。
それでもまだ小さく、精神的にも幼いところがあるため、考えることを避けよう避けようとするのです。

子ども達はそれぞれ違うので、もちろん算数が苦手な子、嫌いな子というのはいますが、例えば、小さい頃から一緒にレッスンをさせてもらっていて算数が苦手な場合は、分からないまま解き方を覚えて解くということはここではできないので、進みがゆっくりになるかもしれませんし、考えることが辛そうにすることもあるかもしれませんが、「考えずにできるもの」というものがないので、その子自身が考えた結果、できるものとできないものがあるだけです。

ただ、ほかの教室や塾を経てから来てくれた子達の場合、既に習っているとか、何かで知っているもの、知ってはいるけど、なぜそれが答えになるのか、どう考えたら答えが出せるのかを知らないというものがあったりして、そうなると、すぐにマルがもらえるものは楽しい、そうでないものは嫌という状態になることがある気がします。

子どもが悪いわけではないだけに、そういう子に出会うたび、とてももどかしい気持ちになります。

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2022年10月28日 (金)

早過ぎますね…。

10月のレッスンはカレンダーの関係で明日でおしまい。明日も通常レッスンは5週目のお休みなのですが、振替等で4人の子達とレッスンがあるだけですが、もう10月も終わってしまうんだなと、驚いています。

既に先月ぐらいから来年のカレンダーが店頭に並んでいますが、10月が終わればカレンダーもあと2枚。
あっという間に年末になりそうです。

今年は珍しく中3さんが4人もいるので、年が明けたら受験が目の前という感じになるんでしょうね。
うちの教室は主に算数・数学しか見られないので、受験指導をする機会はほとんどないのですが、先月には一人の子が志望校をはっきり決めたとのお知らせをもらいましたし、どうしてその学校を選んだかもきちんと自分の言葉で教えてくれて、なんだか頼もしいなと思いました。
そして、別の中3さんは予想外の志望校を検討していることが分かったところなのですが、それ以上にびっくりし、ちょっと嬉しくなったのが、子どもの頃から夢があって、しっかり目標が定まっていることを知れたことです。

自分が中3のときなど、偏差値すらもよく分かっておらず、制服や部活、担任の勧めなど、ものすご~~くぼんやりとした状態で願書を出し、受験をした身なので、今の段階からしっかり学校見学などにも行き、目標を持って進路を選んでいる子達を見ると、いいな、素敵だなと思います。
みんなが自分の進みたい道に進めるよう、私もできることをしっかりがんばりたいと思います。

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2022年10月27日 (木)

「見える」ようにすることの大切さ

今日のあるレッスンで、高学年になったので受験対応の塾にも通いつつ来てくれている子が、解き方を習う前に解けるかどうか予習をしていたところ、ある単元の問題が全く分からないようで、何からおさらいをしたらいいのか見当がつかないので、ちょっと見てほしいと、おうちの方からご連絡を頂きました。

その子は元々算数のセンスがかなりいい子で、教室では小学校6年間に習うことはほぼ全て終了し、学校では習わないようなことも色々やっているので、その子が全くお手上げの問題というのはどんなものなんだろうと思っていましたが、見せて頂くと、確かに学年を考えると難しい(というか、中学受験をせず、普通に公立中学に進むような子は中学校でやるような問題に近い)ものではありましたが、なんで全く分からないんだろう?と思う問題でもありました。

そこで、1問目の問題より簡単な例題を紙に書いて、これなら答えは分かる?と尋ねると、ほんの少し考えただけですぐに答えてくれました。それが分かれば分かると思うよ?今の答えは整数だけど、この問題は分数でしょ?といいながら、与えられている2つの分数を紙に書き、問題で問われている式の方したものを、求める分数部分は分数の横棒だけをかいて見せたところ、先ほどよりはもう少しだけ考えるのに時間がかかったものの、「あ!」と言ったかと思えば、正解に気づきました。

続く問題も、今度は問われていることが少し変わっているものの、同じように問われていることを式に書いて見せると(それはその子でも十分に書ける簡単な式なのですが)すぐに解き方に気づきました。
すると、その後は問われることが変わろうとも、あっという間に自分で式を書いて考え、正解に辿り着きました。

難しい問題でも、問われていることを「見える」ようにするだけで、こんなに反応が違うんだなと再認識しました。

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2022年10月26日 (水)

嬉しいな

年長の途中から一緒にレッスンをしている小2さんは、元々じっくり考えてくれるのですが、今は分数の学習をしていて、今日は分数の大きさ比べの問題が出てきました。
分母か分子が同じであれば、簡単に判断できるのですが、問題には異分母のものも含まれています。
まだ通分などを学習していない段階で敢えて大きさ比べに取り組んでもらうのは、分数を大きさ、量として捉えられているかどうか把握するためにも大事だと考えているからなのですが、その子はどんな風に解くかなと思って見ていました。

すると、その子にとって簡単なものは見ただけで判断していましたし、分母が違っても大きさにかなりの差があるものなどはやはりすぐに判断していました。大きさのイメージができているのだなと安心して見ていたところ、少し難しい問題に出合ったらしく、おもむろに計算用紙に絵を描き始めました。
私は一切何も言っていないのに、円をかいて分けてみたり、長方形を描いて分けてみたりしながら、どちらが大きいかを次々に判断していく姿に更に安心し、頼もしいなと思っていました。

最後に、7分の6と8分の7(大人であれば簡単かもしれませんが通分は知らない段階ですので)の問題は絵を描いたのに同じ大きさだと思ったようで、一旦は等号を書きました。
そこで、「もしまあるいケーキがあったら、こっちは7つに切って1個取ったのよね?で、こっちは8個に切って1個取ったのよね?取った1個はどっちが大きいか分かる?」と尋ねると、すぐに先の方を指さしたので、「じゃあ残ってる大きさはおんなじじゃないよね?」というと、迷わず8分の7の方が大きい不等号に直してくれました。

絵を描かなくても7等分や8等分が思い浮び、そこから1つなくなった大きさもイメージできていることを確認し、嬉しい気持ちでその子との今日のレッスンを終えました。

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2022年10月25日 (火)

モヤモヤする…。

今日のあるレッスンでのこと。なぜなのか、ある時期以降、宿題への取り組みが明らかに手抜きになっていて、ただ、本人には何度も、嫌々やるならやらなくてもいいし、いい加減にやるぐらいならやらずに持ってきてとは言っており、更には、ここは無理して通うところではないから、考えるのが嫌だったら考えなくてもいいし、がんばって通わなくてもいいということも伝えているのですが、ずっといい加減な状態が続いています。

事情により、先週はお休みしたというのに、普段以上に宿題ができておらず、それを見てなんとも悲しい気持ちになってしまい、その気持ちのままレッスンをスタートしたことで、空気が悪くなったのかもしれませんが、小数と分数の関係の学習で、1に対して0.1はどのぐらい、0.2は、0.5は、0.01は…というのを色を塗って表してもらう課題の後で、0.1は10分の1と同じ、0.01は100分の1と同じ、0.2は10分の2と同じ…というのにも答えた後、小数を分数で表すプリントを渡したところ(問題文の中に、分母は10か100で表しましょうとも書いてありました)、すごい勢いで答えを書いたなと思ったら、0.1=10、0.2=20…と全て整数が書かれていて、おまけに分母としても分子としてもほぼ全て間違っていました。

そもそも、分数で答えなさいと書いてあるのに、どこにも全く分数が書かれていないわけですから、その子が何をしたのか全く分かりませんでしたが、問題を読んでいないのだろうと思い、問題を読むように促し、もしも読めないところがあるのなら言ってと伝えました。
しかし、いつまでも答えが書き直されることはなかったので、分数で答えるように書いてあるよ?それは分数じゃないよね?と言ってもダメ。
今、図に色を塗ったよね?その後自分で0.1は10分の1とか答えたよね?といってもダメで、しまいには泣き出してしまいました。

もちろん、いじめたいわけではありませんし、本当に嫌なのであればやらなくていいし、おうちの方に辞められるように話をしてあげることだって考えます。それが本心なのですが、そうは思ってくれていないということなのでしょうか…。
ただ、嫌々やっているという感じはあまりしなくて、その割に、たった今やったことなのに全然違うことを答えてしまうという状態が、一体なぜなのか、そのことがとてもモヤモヤします…。

 

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2022年10月24日 (月)

オフ

今日は恐らく10年ぶりぐらいに眼科へ。
何かあったというわけではないのですが、最近一層目が悪くなっている感じはしていて、眼鏡の度も合っていないのでは?と思ったもので、検診も兼ねて、眼鏡屋ではなく眼科に行くことにしました。

結果、自分でもそんな感じはしていたのですが、右目と左目が両方真逆?に悪く、その結果、眼鏡で十分に矯正することは難しいけど(それは小学生の時点で既に言われていたことですが、その頃は左目は1.2ぐらい見えていたはず…)、そのアンバランスさゆえに、老眼鏡なしで近くも遠くもある程度は見えているはずと。

眼底写真を撮ってもらったり、他にもきちんと検査してくださった結果、視力が芳しくない以外は「きれいな目」をしているとのことで、結局眼鏡を作り替えることも勧められず、コンタクトはむしろ止められ、帰ってきました。裸眼だと両目とも0.4ぐらいしか見えてないと言われてびっくりしましたが、それでも裸眼で普通に生活できるので、まあ今は深く考えないことにします。(苦笑)

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2022年10月23日 (日)

日曜出勤

先週は体調不良や定期考査、学校行事の都合などでお休みや振替がかなり発生し、今日は久しぶりの日曜出勤、かつ3つもレッスンがありました。
そのため、普段は土曜のレッスンが済んだら週末モードで脱力してしまうところをなんとか踏みとどまり、今日は数少ない趣味の欧州サッカー観戦(大抵が日本時間の午前1~4時あたりにキックオフ)も我慢して出勤しました。
幸い、レッスンに来てくれた子達は概ね順調だったので、ありがたかったです。

本日はこれにて。

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2022年10月22日 (土)

泣きそうに嬉しい

夏前からご縁を頂いた低学年さんは、それまで通っていた教室などでは、やりたくないと思ったら泣いて、泣くと先生がおしまいにしておられたそうで、私も何度となく泣かれていますが、小さい子達が問題が難しそうというだけで泣き出すということはこれまで何度も経験していますので、辛いながらも「泣いてもいいよ」といって、レッスンを切り上げることはせず、様子を見てきました。

当初に比べると泣くことはかなり減ったものの、やりたくないものにぶつかると、どこかに涙スイッチがあるのでは?と思うぐらい一瞬で泣く特技(?)は健在です。
そんな中、今日はご機嫌でかけ算のプリントに取り組んでいたのですが、私と一緒に学習するより先に、既に九九をかなりの範囲覚えているようで、教具を見せても覚えていることでさっさと解いてしまう状態だったため、残念だなぁと思いながらも、どこかで行き詰るまではそのまま進めることにしました。
すると、ずっとご機嫌ですごいスピードで問題を解いていたのに、突然4×9で止まり、「わかんない」と言って、その他の問題を終わらせました。
とはいえ、導入の段階では積み木の教具を並べて見せながら10×〇や5×〇などをし、その次には教具が図に描かれたプリントもし、段階を経て進んでいるわけですから、4×9の意味がわからないはずはありません。仮にそれすら分からないのであれば、ここまでやってきたかけ算の学習はほぼ全く意味がなかった(ただ単に、その子の記憶力によるものだった)ということになります。

本人にはこれまでも何度も何度も、たとえ答えを間違えたとしても、自分で考えたら考えた分賢くなる、適当に答えを書いて、違ったら書き直してを繰り返してマルをもらっても、全く賢くはならないということを伝えていますし、マルさえもらえればいいのであれば、わざわざうちに通わなくてもいいということ、これまで色々がんばって、初めはできなかったのにできるようになったことがたくさんあるのでは?ということなどを話しているのですが、今日もまたそんな話を何度も繰り返し、考えることを放棄するその子と根競べになりました。

何度も何度も言葉をかけ、なぜ考えることが大切なのか、私なりに思うことも話し、粘っていると、ようやく「4×9」は4の積み木を9本置くということを答えてくれました。
しかし、紙に「4を9こ」と書いただけで再びストップ。言葉にはしたものの、量としてイメージするところに至っていないようでした。そこで「言葉じゃなくて、見てわかるように、ここ(紙)に4を9個描いて」というと(その時の私は 444444444 と書いてもらうつもりでしたが)、マルを4つ並べたものを1段、2段と描き始めました。
黙って見ていると、それを9段分描いた後、数えて答えを出しました。

大袈裟に思われるかもしれませんが、私はその姿を見て、泣きそうになりました。
今、目の前のこの子は確かに自分の力で答えに辿り着いた、かけ算がどういう計算なのか自分で図に表せた、それは本当に感動だったのです。

勉強に関して、速くできるということを褒めがちですが、小さいうちはスピードを褒めていると、ぱっとできることばかり好きになり、じっくり考える必要があるものを嫌がるようになったりもします。
できるものをダラダラとしているときには速くするように促してもいいとは思いますが、小さい子にはスピードは求めないで考えることを優先させてもらえるといいなと思います。

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2022年10月21日 (金)

何事??

今日のあるレッスンでのこと。元々算数は結構よくできる子なのですが、たまに妙に不調な日があるという子で、今日はその日だったのかもしれませんが、もう本当に一体どうした??ぐらいのダメダメっぷりで、途中から笑ってしまったほどでした。

スタートは普段ならきっちり仕上げてくる、そうでないにしても、ほんの少しどこかが抜けているだけで済む線対称で描く点つなぎが、抜けているだけでなく、違う点に繋がっている線があったりもして、あれ?今日は珍しいなという始まりでした。
すると、それは普段まず間違えることのない、積み木を5方向から見た図を描く問題で、右と左の図が同じになっていたり、積み木がないはずのところに積み木が描かれていたり、どう見たらそう見えたの??と思うような図が描かれてびっくり。う~ん、やはり何かおかしいのか?

真面目な子なので、適当にやって間違っているという感じでもなく、どうしたのかなぁと思いながらレッスンを進めていると、小数同士のかけ算の問題で、まあこれは学び初めなので間違えること自体は不思議ではないものの、九九の答えを間違えるということが数回!!!
いくらなんでも、6×8や4×6など、間違えるはずのない計算を間違える姿を見て、なぜだかわからないけど今日はダメな日なんだなと確信。(汗)
あまりのあり得ない間違いに笑い出してしまいました。

とはいえ、眠そうな感じではなく、嫌々やっている感じでもなく、何か答えるときの声ははきはきしていて頭が回っていないという感じでもなかっただけに、本当に一体何が起きたんだ??という感じでした。

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2022年10月20日 (木)

すごい世界だなぁと思うけど

私はずっと公立の学校だったので、中学受験は未経験。その後も国公立しか縁がなかったので、何か特別難しい問題を解いたりということのないまま大人になりました。
子どもの頃は放課後、完全下校になるまでは運動場で遊びまわっているか、部活動をしているかでしたから、教室に来てくれる子の多くが中学受験をすることに驚いたりもします。

もちろん、時代は変わりましたし、それぞれのご家庭のお考えがあり、お子さんによっては私立の学校が合っているということもあるでしょうし、私立の方が手厚い教育が受けられるというようなこともあるのだと思いますので、中学受験を否定しようとは思わないのですが、何かの機会に時々見せて頂く、受験塾のテキストやテストの問題などを見ると、これを小学生が解くのかと驚かされたり、子どもの負担の大きさが心配になったりします。

もちろん、テストなどでは、確実に点を取る必要がある基本問題、できることが望ましい応用問題、大半の子ができないことを想定しているであろう難問が混ぜてあるので、難問に関しては、算数が抜群にできるタイプの子ぐらいしか解けないのだろうと思いますが、そうは言っても、中堅以上の学校を目指す子達はそういう骨のある問題も全くお手上げの状態では困るのかもしれません。

生まれつき算数の能力に恵まれているタイプの子は別として、平均的な子、平均より少し上ぐらいの子が、そういう問題を考えられるようになるには、やはりとにかく小さい頃から、問題をしっかり考えるということを積み重ねるしかないのではないかという気がします。
早くから塾などに通わせて、大量に問題を解かせ、計算のスピードなどをあげたとしても、恐らく多くの子は骨のある応用問題には太刀打ちできるようにはならないのではないかと思うのです。

そういえば、今日の朝ドラを見ていて思ったのですが、主人公の女の子が模型飛行機を作っていて、竹ひごがうまく曲げられないとか、本などを見て完成したものの、うまく飛ばないとか、そういう状況で「なんでかなぁ?どうすればもっと飛ぶのかなぁ?」と考えているようなシーンがありました。
今の時代、もしそんな状況があったとしても、すぐに検索して、うまく竹ひごを曲げる方法や、うまく飛ばす方法などを調べることができるのだろうと思います。その結果、知りたいことには容易くたどり着けるかもしれませんが、その子自身の頭で考え、試行錯誤をし、失敗から更に学び、目的に近づいていくというような経験を失ってしまうのだなと。それはちょっと残念で、恐ろしくもあるなと思います。

子どもはドリルやプリント、タブレットなどでは限られたことしか学べないのではないかと思います。自分の手で、頭で、あれこれ考え、試し、失敗し、また挑戦し…そんな経験が、きっと大きな学びになるんだろうなと、そんな気がします。

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2022年10月19日 (水)

2年生と分数

うちに来てくれる前に違う教室に通っていたこともあり、2年生としてはかなり先に進んでいる子と分数の学習をしています。
その子はしっかり考えて、なんでも結構よくできる子なのですが、教室では九九の暗記はさせないので、おうちなどで覚えなければ、まだ覚えていない(学校ではようやくかけ算の単元に入ったところぐらいらしいので)段階です。

分数の学習が進んで、今日は帯分数、仮分数などを学習することになったのですが、教室ではテクニックとして教えることはしないので、あくまでも図などを見ながら、子ども自身がどう考えたらいいかに気づいて解いてもらうことになります。
ただ、帯分数を仮分数に直す問題の中には9×8や11×11などをせねばならない問題もあったので、九九を覚えていない場合はたし算をしていくなど、やや面倒なはずです。

ですので、その問題をし始めたときに、九九を覚えているかどうか尋ねたところ、「まだ覚えてない。ほんのちょっとしか知らない。」との答え。
じゃあ時間がかかるかもなぁ、最後の方の問題は足していくにも少し大変だし、考え方が分かっていればいいから、少し減らそうかなぁと思いつつ見ていると、初めはかなりスローペースだったので、かけ算を覚えていないかなかなと思ったのですが、いくつかマルをもらううち、自分の考え方で合っているんだなと自信が持てたのか、どんどん早くなり、あっという間に最後まで解いてしまったのには驚かされました。
あの速さでできるのであれば、この子は九九を暗唱できなくてもあまり困ることはないかもなと思ったほどです。

この子が帯分数を仮分数に直しているのは、大きさのイメージが伴なっていて、もし仮にどう考えるのかを忘れてしまっても、図を描けば思い出せるはずですが、これをテクニックとして教えてしまえば(整数部分×分母をして、その答えと分子の数を足すというような…)大きさの感覚が全くなくても解くことはできるようになります。ですが、後者の場合は、忘れてしまえばお手上げで、かけるんだったかな、たすんだったかな…というようなことになったりもするでしょう。

小さい子達が初めて何かを学ぶ際、やり方を教えてしまうことで失うものがあるということを、もっと多くの人に知って頂けたらなと思います。

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2022年10月18日 (火)

集中しているとあっという間

数学で伸び悩んでいるということでご縁を頂いた中3さん。聞けば、算数の頃から好きではなかったらしいのですが、他教科は全般によくできるというところを見ても、解き方を覚えて再現するという感じの対応で、算数、数学も平均以上の点は取ってきていたようです。
そういう勉強の仕方をしてきた子達の多くは、問題を前にして、「どう考えたらいいかな」ではなく、「どれで解けばよかったかな」という感じの、既に頭の中にある公式、解法などを思い出そうとするような印象を受けるのですが、その子も当初は「〇〇で解けばいいですか?」などと聞いてくることがありました。
基本的な問題はほぼ全問正解できるのに、応用問題になるとほとんど点が取れないという、ありがちな状態に出来上がっていたので、さすがに短期間でガラッと変わることはありませんが、「どれを使って解いてもいいし、どう考えても解ければいいので考えて」というスタンスで向き合い続けているので、少しずつ応用問題にも手が出るようになり、ここに来てくれて以降は、数学の点数も明らかに上がっています。

今も一般的な塾と併用なので、教室では敢えて応用問題しかしておらず、考えるしかありません。
今週のレッスンも、かなり骨のある応用問題に取り組んでもらっていたところ、レッスンの最初に思考力問題を解いた後、大問4問でレッスン時間が終わりました。
本人は時間に気づいておらず、まだ続きをしようとしていましたが、既に時間を過ぎていたので、そこで終わりました。
時間を見て「へ?」と小さく驚いていたのは、いい傾向だなと思います。

公立入試まで5か月足らずとなりましたが、来てくれてからもそのぐらいですので、まだまだ力を伸ばせるのではないかなと楽しみです。

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2022年10月17日 (月)

オフ

今日もレッスンはお休みで、家の細々したことを片付けようと思っていたのですが、結局ほとんど手付かずのまま、今日も終わりました…。

この頃はテレビのニュースを見ていても、なんだか気が滅入るようなことばかりですし、日本の未来が明るいものには思えないのですが、私がご縁を頂いている子達はこの先まだまだ長い人生があるわけですから、いざとなったら日本を離れてでもやっていけるとか、日本にいても自ら道を切り開いて生きていけるとか、そういう力がより重要になってくるのかもしれないなと思ったりします。
そういう意味でも、子どもの頃から色々なことをしっかり自分の頭で考える習慣を身に着けることは、生きていく上でも本当に大切になるように思います。

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2022年10月16日 (日)

オフ

今日は更新お休みします。

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2022年10月15日 (土)

なかなかハードな1日でした。

今日は幼稚園の行事のご都合でイレギュラーがあったのですが、空いた時間に振替が入り、13時から18時までノンストップになってしまいました。
ノンストップ状態になる日は本当に、全く子どもが途切れることなく入れ替わり、その間、水も飲まず、トイレにも行かず…になるので、終わった後はしばらく動きたくないぐらいになることも…。(苦笑)

その上今日は、行事の後来た子達は疲れもあってか反応が鈍く、普段ならもっと集中できるはずなのに思うように進まなかったり、別の子はそこそこ好調だったのに、最後それの直しで終わる予定だったたった1問、本来なら絶対できるはずの問題に集中ができず、根競べしてもどうにもならずで終わってしまったため、私も消耗して終わった状態になってしまった感じでした…。

今日は片付け、掃除と来週の準備をしたら、事務仕事は諦めて帰路につこうと思います…。
来週もどうぞよろしくお願いいたします。

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2022年10月14日 (金)

教えないから味わえる

ここでのレッスンはこちらから教えることは限りなく減らし、子ども自身が気づいてくれるように持っていくよう努めているのですが、それだけでなく、分かるか分からないかは別として、まず、何か気づくことがあるか、子どもに考えてもらうというようなこともあります。

今日のレッスンでは、小数同士のかけ算の学習を始めた4年生さんに、導入としては面積図を見ながら、どんな式、答えになりそうかを考えてもらった後、その答えが正解だということを確認して、式と答えを見て気づくことはないかという問いが用意してありました。
それに対して、実際はもう少し長く書いていましたが、「例えば、0.1×0.01=0.001のように、0を合わせた答えになる」というようなことを書きました。なんとなく意味は分かりましたが、念のため、言葉で説明してもらったところ、0.1は0が1個、0.01は0が2個なので答えは0が3つ並ぶというニュアンスのことを言ったので、「多分合ってると思うから、その下の問題もやってみてくれる?」と言って、0.3×0.07のような問題も解いてみてもらったところ、きちんと0.021(0を合わせるという言い方だと、0.0021と書く可能性もあったので)などのように答えていたので、その子の考えが正しいことが確認できました。

これをもし先にこちらが指導していたら、3×7の答えの1000分の1になるから(そういう言い方はしないとしても)後ろから3つ点が動くというような説明をすることになるだろうと思います。
もちろん、どうしてそうなるのかということは後で確認はするのですが、こちらが説明しなくても、どうすれば答えになるか本人が気づき、それで正しく答えが出せているのであれば、忘れて計算ができなくなるということはほぼないでしょう。

何より、「0を合わせる」という表現、発想は私にはなかったもので、なるほど!と思わせてもらえるのは、こちらが先に教えないからこそなんですよね。
子どもは教えなくては分からないという先入観を手放せば、大人も子どもももっと楽しく学べることが増えるかもしれません。

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2022年10月13日 (木)

絶対変わってきてるのに…。

数学だけでなく、全般的に自信がない感じで、やってもできないと思い込んでいるような中3さん。中2の途中から一緒にレッスンをさせてもらうようになり、コツコツがんばって、少しずつではあるものの、単に習ったことを覚えて解くのではなく、自分の頭で考えられるようになってきています。

特に夏休み以降、明らかにできるようになったことが増え、初見の問題でもこちらの予想以上に自力で解けるようになっていて、レッスンの中でも褒めることが増えました。しかし、夏休み明けの実力考査は今一歩満足のいく結果ではなく、今回こそは!と思っていたのですが、符号のミスなどが多く、思うように点数が取れなかったようです。

計算に関しては、私が会う以前に、習った方法を使って機械的に解いていたのだろうと思う節があり、おさらいをしながら、多項式を引くときには符号に気を付けなくてはならないことなど、何度も言っているのですが、そこがなかなか身に着かない様子…。
学校などで習うより先に私と一緒にしたところは、まず自分で考えようとしてくれるだけに、とてももどかしい思いです。

話を聞く限りでは学校の数学の先生も気にかけてくださっているようなので、恵まれていると思うだけに、次こそは本人が心から喜べる結果になるよう、何か策を考えなくてはと思います。

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2022年10月12日 (水)

弊害だったら怖いな

私自身、スマホを使うようになるまでは少なくとも月に数冊の本を読んでいたのですが、スマホを持って以降読書量が激減。
といっても、文字を読んでいる量自体が減ったというわけではなく、きちんと推敲された、筆者や作者の思いのこもった丁寧な文章を読む量が減った代わりに、わざわざ読まなくてもいいようなニュース記事や笑えるようなネタ話などまでを大量に読むようになりました。

その状態が数年続く中で感じるようになったのが、きちんと書かれたある程度まとまった量の文章を読むのがしんどいということです。
もちろん、加齢による影響などもあるのかとは思いますが、普段、インターネットで日々消費される薄っぺらな文章に大量に触れていると、文を流し読みすることに慣れてしまい、しっかり読み込まなくてはいけない文章を読むためには気合いが必要になったように思うのです。

近年、教科書が読めない子に関する本が出たり、ほんの数行の問題文を正しく行を追って読むことができない子が話題に上ったりしていますが、それに関して、スマホやタブレットなどに触れる機会が増え、その分きちんとした本を読む機会が減っていることの影響があるのかもしれないと思います。

実際、読む側だけでなく、インターネットのニュース記事などを見ていると、書くことが仕事の方達の文章であっても、誤字脱字、あり得ないような誤変換などが目に付く頻度が明らかに高くなっているように思うのです。
スピードが求められ、書いた記事もすぐに古くなっていくとなれば、きちんと推敲している時間がないということもあるのでしょうけれど、書いている方達自身が自分の書いた文章をきちんと読み直すということすらしていないんだろうなという気もします。

スティーブジョブズ氏は自分の子どもにはスマホを与えないと言っておられたそうですが、スマホを生み出し、普及させたご本人がそう言うということの意味を私達はもっと意識する必要があるのかもしれないなと思います。

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2022年10月11日 (火)

気懸り

元々は算数で苦戦してここに来てくれるようになった子がいます。来てくれた時点で高学年に差し掛かっていたので、すぐすぐ抜け出せる状況ではなかったものの、ゆっくりながらも少しずつ変化が見え、今年の夏休み前には随分といい感じになったなと思っていました。
それが、学校もお休みになって時間の余裕があるはずなのに、夏休みの間極端に調子が悪く、宿題への取り組みもいい加減だったので、遊び過ぎているのではないかと思い、話もしました。
その状態があまりにも続くので、結構時間を取ってこんこんと話をした後何回かは、宿題の取り組みも改善が見られ、レッスンでも以前の好調だった頃に戻りかけている感じもしたので、やはりやる気の問題だったのかなと思っていました。

しかし、2学期に入り、また宿題もいい加減になり、レッスンでもぱっとしない状態が続くようになり、本人には、別に算数ができなくてもいいとか、学校で困っていないとかなら、無理をして来なくてもいいんだよという話もしたものの、どうも糠に釘というか、全く響いていない感じなのです。

真面目な性格で、怒られるのも嫌というタイプの子なのと、以前は宿題はいい加減でも教室では一所懸命、それもある時期以降は笑顔を見せたりしながら取り組んでくれるようになっていたのを考えると、単にやりたくないという以外に何かあるのではないかというのが気になります。
教室のことは、おうちの方に話をして何とかしてもらうよりは、極力私と子どもの間で解決したいと思っているのですが(告げ口したから怒られたというような捉え方をされるのは不本意ですし、そうなると信頼関係は築けなくなりますので)、今回はもやもやした状態が長引いているので、おうちの方にご相談してみようかと思います。

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2022年10月10日 (月)

スポーツの日

古い人間なので、「スポーツの日」と言われるよりは「体育の日」と言ったほうが馴染みがありますが、今日は祝日でしたね。
とはいえ、私は相変わらず(本当にもう一息かなと思っていますが、まだ5類扱いのままですので念のため)レジャーなどの予定は全くなく、久しぶりに美容院に行ったぐらいでしたが…。

ニュースで「今年最後の3連休」と言っていたので、へぇ~、そうなのかと思いましたが、今年も残すところあと2ヶ月半あまりなんですよね。
3連休だった皆さまはよい休日を過ごされましたか?
明日からまた元気な子ども達に会えますように。

今週もどうぞよろしくお願いいたします。

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2022年10月 9日 (日)

オフ

今日は更新お休みします。

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2022年10月 8日 (土)

今週も終了しました。

すっかり秋というか、あまりに一気に気温が変わり過ぎて、少々戸惑っていますが、10月なのに30度近い気温という方がおかしかったのですよね。これが平年並みの気温なのだと思いますが、急激な変化はうっかりすると体調を崩しそうで心配です。

今週は中3さん達がなぜか不調でしたが、ほかの子達は概ね好調だったかなと思います。
ただ、未だに、子どもの頭の中ではどんな風に考えているのかなとか、これがどんな風に見えているのかなとかが想像しきれないことはあります。
今日のレッスンでも、立方体の積み木を5方向から見たときに、どんなふうに見えるかを描く課題をすることになった2年生さんが、その子はまだそれをし始めて日が浅いので、「これ、難しいんだよなぁ」と嫌がるそぶりを見せたため、実際に積み木を使って、それぞれの方向から見て、見えたように描いていいことにしたのですが、なぜか何度も、くっついているはずの積み木が積み木1個分離れた状態で描かれたり、宙に浮いたように描かれたりして、実際に積み木を指しながら伝えても、なかなか正しい図になりませんでした。
お手本を描いてみせて、そういう風に見えないか尋ねると、それは分かるようなのですが、いざ自分でとなると同じようなことが何度も繰り返され、見えたままに描いてほしいんだけどと言ってもなかなか伝わりませんでした。
それでも、何度か一緒にするうち、徐々に描けるようにはなったのですが、見えているものをどう描いたらいいか分からないのか、見え方自体が何かおかしいのか、嫌だなぁと思っているからまともに見ていないのか、小さい子の場合は言葉で説明してくれるわけでもないので、その判断が難しかったりします。

長年やっていても、つい、そのぐらいは簡単なのではと思ってしまうことがあり、簡単かどうかはあくまでも個人差があるということを忘れそうになることがあるので、くれぐれも気を付けなくてはいけないなと思います。
ただ、これがまた加減が難しいのですが、真剣に考えようとしない子に優しく手助けを続けていると、いつまで経っても自分の頭で考えようとしないということがあるので、時には突き放す必要があり、そういうときに泣かれると内心私も泣きたくなったりします。
それでも何より優先することは、何が子どものためになるか、子どもの力になるかということなので、たとえ鬼だと思われようとそこはぐっと我慢です。(苦笑)

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2022年10月 7日 (金)

何が邪魔をしているのか

小さいうちに、ほぼ真っ白の状態から一緒にレッスンをさせてもらうと、考えようとするか、どう考えたらいいかわからなくて困った風にするか、概ねそのどちらかになると思います。
もちろん、一緒にレッスンをして、お互いのことがある程度分かってきたら、普段のその子の力やそのときの表情などから判断して、必要であれば少し助けたりしますので、お手上げのまま止まってしまうということはありませんが、わからないのにとりあえず適当に答えを書くという行動に出る子はまずいません。

それが、学年が上がって、学校で習ったことを再現することに慣れてしまったとか、たとえ小さくても、何かの教室や塾などで教えられることに慣れてしまった子などは、自分ではよくわかっていないのに、とりあえず答えを書いてしまう子が少なからずいます。
そして、そういう子達は、考えるための手立てとして具体物が目の前にあったり、絵や図が描かれていたりしても、なぜかそれが目に入っていない(見ようともしない)まま、適当な答えを書いたりするのです。

そういう姿に触れるたび、いかに受け身の状態で一方的に教えられることが、子ども達の考える力の邪魔をするかということを痛感します。
具体的には何か思考の邪魔をしているのかはわからないのですが、小さいうちはほとんどの子が考えるのに時間がかかるのを、子どもがまだ考えている途中、気づかず大人が邪魔をするといことを繰り返すと、自分で考えてわかったすっきり感、満足感を味わう機会がないままに成長してしまうということなのかもしれません。

せっかく持っている素敵な力を大人が削いでしまう、抑え込んでしまうというのは、とても残念で罪深いことのように思います。

 

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2022年10月 6日 (木)

「みんなちがってみんないい」

子どもの頃に習った金子みすゞさんの詩の有名な一説。
あの詩は人間に限らずもっと広い世界のことを読んでいたと思いますが、子ども達を見ていて、しみじみと、もっとそれぞれの違い、能力差、個性を認めて、大事にしてもらえる社会だったらいいのに、そういう学校制度になったらいいのにと思ったりします。

教室に来てくれている子達も本当にそれぞれ違っていて、私は算数という限られたものを通してしか子ども達を見ることはできませんが、持って生まれたものに恵まれた子もいればそうでない子もいます。算数が好きといっても、計算など数に関するものは得意だけど図形は今ひとつというようなこともありますし、その逆も。簡単に解ける問題を解くのが楽しい子もいれば、難しい問題に食らいついて、それを解く醍醐味を味わうような子もいるでしょう。

日本に住む子どもたちのほとんどは学校に通い、決まった教科書、決まった時間割で授業を受け、成績を付けられるわけですが、子どもの頃に「勉強ができるかどうか」で評価される割合があまりに大きいのではないかと思ってしまいます。
運動が抜群にできるとか、絵がとてもうまいとか、感動的な歌が歌えるとか、そういう能力は、披露する機会があれば褒めてはもらえるとしても、勉強が苦手な子の多くは劣等感を持たざるを得ないような仕組みになってしまっているような気がします。

いわゆる天才と言われるようなIQ130を超えるような人たちは、努力してそのIQを獲得したというより、生まれ持ったものによるところが大きいわけですし、その他の能力に関しても同じようなことが言えるだろうと思うので、その反対でがんばってもできないという子もいるわけです。
もっと広く、それぞれの子がそれぞれに得意とすること、好きなことを評価してくれるような仕組みができたら、幸せな子ども達がもっと増えるんだろうなぁ。

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2022年10月 5日 (水)

昨日の名残??

昨日振替でレッスンに来た中3さんがいつになく不調だったのですが、今日来た中3さんがその子と同じ席に座り、またも不調…。
何か昨日の不調のオーラが残っているんだろうかと不安になりました…。
幸い、その子は明日が試験というわけではなく、試験までにもう一度レッスンができるので、復調してくれていることを願わずにはいられません。

それにしても、今日のその子も、普段ならあり得ないような間違いを連発して、まるで昨日の再現のようになっていたので、何かあるんだろうかと気懸りです…。

そういえば、昨日書くつもりが書けなかった別の中3さんの件。
その子の学校はもう中間考査が終わり、数学のテストを持ってきていたのですが、解けなかった問題でよくわからなかったというものを一緒にすることになりました。
私にとっては初見でいきなり解かねばならず、公立中学校の問題とはいえ、数学がよくできる子にも100点は簡単には取らせないよというような問題も入っているので、その子が分からなかったというものは大抵結構難しいものということで、できなかったらどうしようとちょっとドキドキしたりもするのですが、真っ白の状態で考えるので、中にはあっさり解けるものもあります。

昨日その子が分からなかったといった問題の中にも、柔らか頭だったら、中1でも解けるし、二乗とか平方の言葉の意味を知っていれば、小学生でも解けるかもという問題がありました。
というのは、十の位がa、一の位がbでa<b、ab=6、その他にaの二乗とbの二乗の和が与えられていて、その2桁の数を求めるというものでした。

「a、bは位の数でab=6やったら、1と6か2と3しかなくて、a<bだから、aは1か2よね?」と言った時点で「うわぁ~、めっちゃ簡単やん!」との反応が。

その他にも、模様のついたタイルを並べていくときに規則を見つけるという問題も、与えられている図を見て数字で書き出せば、すぐに規則に気づく問題で、それも取っ掛かりを言った時点で「え、解けるやん、これ」との反応が。

その子は元々小学生の頃からくもんや塾で勉強を続けていて、中3の1学期途中からご縁を頂いたのですが、解き方を覚えて解くということをずっとさせられてきて、それが当たり前になっているので、真っ白の状態でどう考えたらいいかなという向き合い方ではなく、習ったことのうちどの方法で解けばいいかなという向き合い方になってしまいがちなのだろうと思います。

言っても仕方のないことではありますが、つい、もう少し早く会いたかったわと言ってしまいましたが、中3のこの時期にごく短期間で結果につなげてくれているので、とりあえずはほっとしています。

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2022年10月 4日 (火)

イレギュラー

今日は振替レッスンが2つ入ったこともあり、久々に15時50分から20時30分頃までノンストップでレッスンでした。
その間は水を飲むこともトイレに行くこともなく、当然子どもが途切れる瞬間もなく、些かハードでした。

振替の子のうちひとりは明日が中間考査という子だったのですが、普段は結構よくできる子だというのに、何が起きたのか、あり得ないようなボケを多発させ、非常に不安な前日となってしまいました…。
初っ端は、相似比の問題で、問題文に「簡単な整数の比で」答えるように書かれているのに「1:1.5」と書いていたので、「それ、テストでやったらショック受けるやつ」と言って、問題文に赤線まで引いたのに、「あ!」という反応はなく、少し考えた後で「1:3/2」と分数に書き直されました!!!
「整数ってなんやった?正の数とかじゃないよ??」と言ったのに、まだぼ~っとしていて、その後二度ほどやり取りをしてようやく「2:3」に。
拡大図をかいた後、対応する辺を答える問題では、アルファベットを書き間違えて、存在しない辺を答えていたり、1.5倍の計算をミスしたりと、普段だと考えられないことが次々に…。
今日が絶不調で明日好調になることを願うばかりです…。(逆のパターンで、前日絶好調でテストでなぜかミスを多発ということはたまにあるので…。)

別の中3の子のこともちょっと書きたいことがあったのですが、まだすることがあるのに23時が迫りつつあるので、今日のところはこれにて。

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2022年10月 3日 (月)

オフ

我ながらちょっとぐーたらし過ぎました…。
明日からまた気合を入れて、しっかりがんばりたいと思います。
今週もどうぞよろしくお願いいたします。

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2022年10月 2日 (日)

オフ

今日は更新お休みします。

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2022年10月 1日 (土)

目に見える変化

今日から10月。初日からイレギュラーが何件かありましたが、来てくれた子達はみんながんばってくれました。

お困りごとがあるということでご縁を頂いた、一緒にレッスンさせてもらうようになって3年目になる子が、最近目に見えて変化しているのを感じます。今日は最初に直角三角形のプレートを使ってお手本と同じ形を作る課題をしてもらうことになっていたのですが、その子は当初、その課題に限らず、積み木を置いて同じ形にするとかそういうもの全般にかなり苦手で、そこにそれは絶対合わないよね?と思うようなものを置いてみたり、一度ダメだったのに、何度も何度も同じものを同じように置いてみたりと、相当助けないと自力では全くどうにもならないような段階からのスタートでした。

コツコツと色々なことをがんばってくれて、できることが増えていき、形に関しても少しずつつかめるようになってきているのは感じていたのですが、今日の課題は、お手本の上に置くのではなく、実際のプレートより小さなお手本の絵を見て、同じ形に見えるように作るものだったのと、その課題も少しずつ進んできているので、だんだん難しくなっているのとで、助けが必要になるかもなと思っていました。
それが、おもむろにプレートを置き始めたかと思えば、全く迷うことなくあっさり1つ目を完成させ、そのまま2つ目へ。これもまた、一度も迷うことなく完成させてしまいました。

その子がそこまですんなりクリアしたのは初めてだったのでびっくりしましたが、確実にその子の中で何か変化が起こり、形が見えるようになったんだなと感動し、とても嬉しく思いました。

別の子は、前々回までは泣いて抵抗するぐらい苦戦していた2桁の繰り下がりの暗算を、前回はようやく5~6割ぐらい理解してくれたかなという感じだったのですが、今回は全く助けることなく、筆算を使おうともせず、上の位からノーミスで全部正解しました。

衰えゆく身としては、こういう変化を見るたび、子どもって本当にすごいなぁと感じます。

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