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2022年9月 2日 (金)

それなら分かるのね!?

夏前ぐらいから一緒にレッスンをしている2年生さんは、かさの学習のときも、3桁同士の引き算の暗算でも、繰り下がりになると減らさなくてはいけないところが減っていなかったり、引ける方から引いて答えにしてしまったりと、どうもイメージができていないということは感じていたので、3桁同士の引き算をする際、硬貨を使いながら、実際本人に必要であれば両替をしたりしながら、なんとかぴんと来てもらうよう働きかけていたのですが、前回よりマシになったものの、両替なのに100円玉を10円玉9枚に交換してみたり(位の部屋が9つしか置けないようになっていることに流されているのですが)、交換できてもなぜか謎の答えが出てきたりと、目の前にあるのに、どうもそれが見えていない妙な印象を受けていました。

具体物を使ってもぴんと来ないとなると、イメージできないまま筆算で計算をして、学校も先に進んでしまうことになりそうで、それはなるべく避けたいと思い、ダメ元で、計算の式を指しながら、硬貨を使って何をしようとしているのか説明してみました。
もちろん、数の感覚がある子は何も言わなくても、上の位から考えていって、取れないときは上の位をひとつ減らすというようなことを感覚的に理解するので、わざわざ説明はしないのですが、今日の子は例えば、853-275のような式だと、百の位は5にできても、十の位が繰り下がらず8のままだったり、両方どうにか繰り下げられても、一の位が5-3で2になったり、とにかくイメージできていないのは分かりましたので、式の位をそれぞれ指しながら、「8」と「2」はそのまま取れるのでとった「6」を8の下に書いて、8と5は計算が済んだということで斜線。次に「5」と「7」は5を全部取っても、まだあと2取らなくてはいけないので、「5」と「7」は斜線で消し、5の下に0、7の下に2を書き、「3」と「5」も同様に、両方斜線で消した後、3の下に0、5の下に2を書いて、600-22の状態にした後、「600からあと22取るってことよ?」と言ったところ、どうやらこの子にはこの考え方の方がしっくり来たようで、自分で同じように書いて、あっという間に全問正解しました。

ジャストの何百という数から2桁を引く計算は、その方が難しく感じる子もいるので、積極的にそれを教えることはしないのですが、その子はその考え方がすんなり理解できたらしく、間違いを多発していたかさの少し面倒な計算も、随分考えられるようになりました。
ちょっと安心しました。

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