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2022年8月27日 (土)

あと1日!

今日はイレギュラーで90分レッスンの子達がいたので、普段の土曜よりは少し早目のスタートでしたが、来てくれた子達はみんながんばってくれました。いよいよ夏休みのレッスンもあと1日になりました。

小さい子達とレッスンをしていると特に感じるのですが、大人にとっては何でもないこと、子どもにとっても、一度理解してしまえば簡単なことでも、文字や絵にかかれているだけだったり、口で説明されただけだったりだと理解できていないようなときに、具体物などを交えて、その子が本当に理解できたという表情になる瞬間を見届けられるこの仕事は、本当に幸せだなと。

ある年長さんは結構なんでもよくできるからなのか、時々、おうちの宿題のプリントで、誰かに読んでもらわなければ絶対読めないはずの問題を、誰にも読んでもらわず、はて?これはどういう問題だと考えて、こんなことを書いてきたんだろう??という状態で持ってくることがあります。
今日のレッスンでも、円や正方形、正三角形などが4つにバラバラになっていて、どうやって切り分けたかを元の図に書き込むプリントに対して、全問、ただ横線が一本描かれていたので、どういう意味でそれを描いたのか尋ねてもだんまり。恐らく問題を読んでもらわずに、分からないままなんとなくやったんだなと、問題を読んで説明したものの、どうもぴんと来ない様子。そこで、円形の折り紙を渡して、どう折ったら図に描かれているような4つに分けられるか考えてもらうようにしたところ、少し考えて普通に4等分にしたので、それを開いて、その折り目を図に描きこんでもらいました。すると、正三角形は何も使わずに線が引けたのですが、なぜか正方形は再び、折り目ではなく、角を4つ切りとって、十字が残るような、不思議な線を描いたので、あらあら、どうやらまだきちんとは分かっていないんだなと、今度は普通の折り紙を渡して折ってもらい、広げたときの折り目を描いてもらいました。もう1問は折り紙を三角に4等分したものだったのですが、それも紙を渡せば自分で考えて折り、最後は何も言わなくても、折り目の線を描いてくれました。

具体物で繰り返すことで問題の意味を本人が理解し、それを経れば、具体物なしでも考えられるようになるのが自然です。
中には最初から具体物なしでも理解できる場合もありますが、それは何か経験があるとか、その子の中でイメージが浮かんでいるとかなのだろうと思います。

イメージできれば考えられるようになるので、困っている子達のほとんどはイメージができていない、問題の意味がきちんと理解できていない、そういうことなのだと思います。
大人には簡単でも子どもには個人差、興味の差、成長段階など色々なことが影響しますので、分かって当然という接し方をしないよう気を付けたいですね。

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