達成感
考えるのを面倒がったり、じっくり考える機会がなかったというような子に対してよく話すことですが、適当にこちらの表情を伺ってきたり、合っているかどうか尋ねてきたりして、その答えにマルをもらっても、何にも嬉しくないんじゃない?それじゃ賢くもならないし、やらなくてもいいよというようなことを言われた子は、私とのレッスンに慣れるまでは、この人は何を言っているんだ?というような表情をすることもありますし、黙って聞いていることもあります。
ですが、実際のところ、誰かに教えてもらった答えや当てずっぽうに書いた答えが合っていたとしても、達成感は得られませんから、印象に残りません。印象に残らないことはすぐに忘れてしまいますから、やってもほとんど意味がない。
そして、この達成感というのは人から与えられるものではなく、自分で力を使って努力して初めて感じられるものなのだと思いますので、面倒がる子にそれを感じられるまで粘れるようになってもらうのが、私のひとつの務めなのだと思っています。
今日はレッスンはお休みで、先日来やろうやろうと思いながらも先延ばししていたところの片づけをしたのですが、それなりに頑張ったはずなのに、なぜか見た感じあまり変化が感じられず、残念ながら達成感は今ひとつ…。気乗りしないことをがんばったのに、やった!すっきりした!気持ちいい!というような感覚を持てないと、残るのは疲れということにもなりかねませんね。
そういうことを考えても、子ども達に考えること、その結果答えが出ることは気持ちいいことだ、楽しいことだと思ってもらうのは、学ぶことに前向きになるためにも本当に大事なことだと思います。
| 固定リンク
コメント