確かめさせる
今日は、先月から一緒にレッスンをさせてもらうようになり、今はおさらいを中心に進めている子がレッスンに来る日でした。
おうちの方が心配されていたよりは遥かにできている感じではあったのですが、学校で習っている長さがどうもぴんと来ていないようだとのことで、そこも一緒に確認させてもらうことになりました。
すんなりできるものもあるのですが、様子を見ていると、学校で(もしくは以前通っていた塾などで)習ったことを思い出して解こうとしているのかなと思えるふしが散見されました。
例えば、18㎜を1㎝8㎜に直すというように、cmに繰り上げる必要があるときに、1㎝増やすのではなく10㎝増やしてしまうというようなことが起きたりしていたので、おかしな答えを書くたび、目の前に置いた定規でその長さは定規のどこなのかを指し示してもらうということを繰り返しました。
本来、単位換算と言っても、実際に定規を何度も使っているような子達にとっては、すくなくともcmとmmの換算は、少し考えれば間違えるはずはないのです。それを、まだ長さの実感がない状態で10㎜になったら1㎝と換えるというようなことを解き方として教わってしまうと、それだけを覚えて、長さをイメージすることのないまま通り過ぎてしまう子も少なからずいるのでしょう。
そういうことの積み重ねで、単位換算になるとめちゃくちゃになる子が世には少なくないのだろうと思います。
教室では、見て確かめられるものはとにかく見せて本人に確認、納得してもらうようにしますから、10㎜だから1㎝でしょとか、125㎜なら、12の部分が㎝になるのよとかいうようなことは、私から言うことはまずありません。仮に言ったとしても、実感がなければ、時間が経つと曖昧になって、結局忘れてしまうのが普通ですから。
数量がイメージできていないように感じたら、特に低学年のうちは、ご家庭でも、解き方を教えるのではなく、できるだけ具体物で確かめさせることが大切ではないかと思います。
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