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2022年6月22日 (水)

蘇る記憶(苦笑)

中学生の子達とレッスンをしていると、子ども達が難しいと感じるところや、ミスしやすいところなどに出会うと、自分が中高生だった頃の記憶が蘇ることがあります。
これまでにも書いている通り、私は塾などに行ったことがないので、勉強は学校で習うものという状態になっていて、説明されたことを覚えて、何の疑問も持たず解いていたため、数学も難しくなってくると、どうしてそうすれば解けるのかなどを理解していないせいでミスをするというようなことも起こりました。

あの頃は、忘れてしまったら解けないと思っているものも多く、また、ただの暗記ですから、記憶が曖昧になることも珍しくはありませんでした。
そのひとつ、今日中3さんが、循環小数を学校で習ったのだけど、宿題のプリントがよくわからないということで持ってきたのを見て、その昔、自分もよく分からず、分からないまま解き方を暗記しようとしたため、運がよければ正解、悪ければ不正解…みたいなことになっていたのを思い出しました。

ですが、今は定番的解き方を忘れても、考えれば導き出すことができると分かっているので、その子にも、もし解き方を忘れた場合はこう考えたらいいという話をしました。
学校では大抵、xと置いたものとその10倍や100倍をしたものとの差を使って、循環小数を分数に直す方法を習うのですが、何をしているのか、どうしてそうすれば解けるのか、どんな場合は10倍から引いて、どんな場合は100倍から引くのかなどを自分の頭を通して考えておかないと、あっという間に混乱してしまいます。その子は真面目な子なので、学校できちんと授業は聞いているはずですが、それでもやはりその辺りがよく分からなかった様子。

解き方を覚えていた方が便利だけど、忘れたときにはこうすれば考えられるよ、こんな風にも考えられるよという話をしながら、私もあの頃こんな風に教えてもらえていたら、色々もっと違っていたかもなぁと思います。

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