« 一体何事…。 | トップページ | 大反省…。 »

2022年6月 2日 (木)

日本語難しい

子ども達に取り組んでもらう問題の中で、2枚の大きさのちがう長方形の紙をそれぞれの一部が重なるようにしたときに、その重なった部分の面積を求めるという問題が時々出てきます。

もちろん、問題には紙の縦横の長さやその他、考えるための条件は与えられているのですが、少し前に、答えのちょうど2倍の面積にあたる答えを書いた子がいたので、どう考えたのか尋ねたところ、おうちでお父さんと一緒に考えたときに、重なっている部分の面積の合計と読むこともできると言われたからという意味の答えが返ってきました。

その子のお父さんは理系に強い方なので、そう言われると私もどうしたものかと思いましたが、算数の問題は勘違いを生まないように色々言葉を尽くして説明しようとすると、問題文がやたらと長くなり、それが読み取れない子なども出てくるであろうことを考えると、なるべく簡潔で平易な表現で大半の子が理解できる文にするしかないというところもあるのだろうと思います。

現に、これまで色々な子達にその類の問題を解いてもらってきましたが、重なっている部分の面積の合計を答えた子は記憶にないので、普通であれば、その深読みはしないのだろうとは思います。
それが、今日のレッスンで、算数のセンスがかなりいい4年生さんが同じように、本来20㎠と答えればよいものを、20+20を計算して、40㎠と答えていたので、あらら、算数のセンスがある子は、そういう解釈をしてしまいがちってことなのかしら??と再び悩むことに。

一般にはそういうもの(合算せず、重なっている部分の面積を答えるもの)だというのは簡単ですが、どうすれば納得してもらえるか考えて、ふと、これならどう答えるのかな?と思い、その子に尋ねてみました。
2枚の紙を見せて「ねえ、これを2cm重ねて貼ってって言ったら、どうやって貼る?」と尋ねると、「え、それはこうやって、ここが2cmになるように貼りますよ」と、のりしろ部分が2cmだと答えてくれたので、ひと安心。「そうよね?2cm重ねてって言っても、こっちとこっち1cmずつ重ねて2cm分重ねたっては言わないよね?重ねた部分が2cmって言ったらここ(のりしろの幅)が2cmにするよね?」というと、ある程度納得してくれたようでした。

問題を作りながら感じることでもありますが、勘違いをされにくく、平易な問題文を作るというのは、本当に難しいなと思います。

 

|

« 一体何事…。 | トップページ | 大反省…。 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 一体何事…。 | トップページ | 大反省…。 »