ほのぼの
元々真面目でマイペースな男の子。なぜか去年のある時期、宿題もいい加減、レッスンでも不調続きという時期があって心配したりもしたのですが、最近は完全復活。持っている力をしっかり発揮してくれています。
そして、教室ですることはそれより先にどこかで習ったり、ドリルなどをしたりということをせず(まあ、学校より随分先に進んでいるからということもありますが)、ここで初めてすることを、じっくり考えて取り組んでくれることがほとんどなので、その子にとっての初めてを一緒にさせてもらえるのは幸せなことだなと思ったりもします。
今日は2桁で割る割り算の筆算をしていたのですが、前回初めて2桁で割る筆算をしたのに、もうすっかりバッチリ理解していて、割られる数の桁が増えても問題なし。見当をつける方法にも随分慣れた様子で取り組んでくれていました。
そんな中、23456÷78の筆算の式に、百の位の上に3が書かれており、あまりに56が書かれた状態のものを見て、その答えが正しいかどうか問う問題を考えてもらいました。
すると、78×3が234になることを確かめ、引き算すると余りが56になることも確かめた後、正しいというので、「23456円も持ってるのに、78円のもの買ったら56円しか残らへんの?」とちょっとオーバーに言うと、「え?あれ?おかしいな」とは言うものの、ぴんとは来ていない様子で、「ちょっとやってみていいですか?」というので、何をするのかと思えば、少し考えて78円10個分で780円になると考えた後、それをどのぐらい集めたら23456円に近くなるか考え始めたようです。
しばらく考えてから、780×26を計算して20280になったので、まだもう少し増やせるなと次に×28をしようとしていました。
待っていてもよかったのですが、レッスン時間の終わりが近づいていたので、あまり長くなってもなと、100個でいくらになるか尋ね、200個だと、じゃあ300個なら?と尋ねて、300個で23400円になると分かり、ようやく「00」を書いていないのが間違いなのだと気づいてくれました。
その子ならすぐにおかしいと気づくのではと思っていたので意外でしたが、教えてもらうのを待つのではなく、自分であれこれ考えて答えを探そうとしてくれる姿勢はとても素晴らしく、嬉しいものです。
マイペースに、楽しそうに考えているその子を見て、なんだかほのぼのしてしまいました。
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