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2022年4月20日 (水)

いうのは簡単だけど

中3の子と因数分解の学習をしていると、遠い昔、自分が中学、高校生だった頃のことを思い出します。

その頃の私は、先生に習ったことを覚え、それを使って問題を解くことが数学の勉強だと思っていましたので、ひとつひとつを深く考えることもなく、また、因数分解というのが何なのかもきちんと理解もしていなかったため、一部だけを公式に当てはめて因数分解し、式全体がかけ算でつながった状態になっていないのにできたと思っていたり、まだくくりだせる共通因数があるのに、見た目が(  )(  )の形になっていたら、もう完了と思っていたりしていた記憶があります。

そういう、自分の理解が曖昧だったところは、今となっては子ども達に注意すべき点として話ができるので悪いことばかりではありませんが、それとは別に、少し複雑な因数分解になってくると、理屈ではなく、慣れが必要になってくるものがあるというのは分かっています。

例えば、項が4つあるものを因数分解する場合、4つを共通因数でくくるというのは別として、大抵は2つずつを共通因数でくくると、更に共通な部分が見えてくるパターンか、3つと1つに分けたうちの3つの方を因数分解すると、残ったもう一つの項と更に因数分解できるパターンのどちらかになるのですが、長年この仕事しているから、見れば、これは2つ2つ、これは3つ1つ…とすぐに判断がつく場合がほとんどですので、それを言ってあげるのは簡単ですが、学習し始めたばかりの中3の子がその判断をするには、説明されても、やはりある程度量をこなして慣れる必要があるように思います。

低学年の子達には速さや量を求めることはほとんどありませんが、高学年、中学生になると、ある程度量をこなす必要があるものも出てきますし、数字に慣れる必要もあるかと思います。
もちろん、そのときにも、初めにしっかり考えることが大切なのは言うまでもありませんが。

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