4月最終日
世の多くの方はGWだと思いますが、今日は私も5週目でレッスンがお休みだったので、久しぶりに土曜休み。
しかし、4月最終日も家でのらりくらりしているうちに過ぎていきました…。
明日はまたお天気が下り坂という予報なので、5月のスタートを天気を言い訳にダラダラしてしまわないようにしたいものです。
世の多くの方はGWだと思いますが、今日は私も5週目でレッスンがお休みだったので、久しぶりに土曜休み。
しかし、4月最終日も家でのらりくらりしているうちに過ぎていきました…。
明日はまたお天気が下り坂という予報なので、5月のスタートを天気を言い訳にダラダラしてしまわないようにしたいものです。
今日は通常レッスンはお休みでしたが、1件レッスンが入ったので夕方から出勤していました。
それにしても、日中のものすごい雨、雨が上がった後も暴風というほどの風には驚きましたね。雨と共に気温も下がったようですし、GW初日は天候に恵まれずでした。(GWといっても、私にはあまり関係ありませんが。)
このお休みこそ、普段しようと思っていながらなかなか片付けられない家のことや仕事に関する雑務など、片付けたいなと思いますが、さて、どうなりますやら。
皆さま、どうぞよいGWをお過ごしください。
算数や数学が苦手になってしまってから来てくれた子達は、学年が上がっていればいるほど、そこから抜け出すのに時間がかかりがちです。
元々、教科などの好き嫌いは理屈ではないところもあるので、苦手なものに対する苦痛を和らげることができるかもしれないものの、外からの働きかけで好きにさせることはほぼ出来ないだろうとも思っています。
そういう意味で、何年もかけて苦手意識を募らせてしまった子の場合、本人ができるようになりたい、苦手意識をなくしたいという気持ちがなければ、ここでのレッスンは辛いまま、変化を見られずにお別れすることになることも十分あり得ます。
これまで何度も書いている高学年さんは、来てくれたときは算数に対して自信なげ、問題を見ているときの目にも全く力がこもっておらず、不安そうだったり、つまらなそうだったり、とりあえず適当にやり過ごそうとしたりという状態がしばらく続きました。
本人がやる気になってくれないことには変化が現れることはないので、変化が見えるのが先か、嫌だと言って辞められるのが先か…と内心不安に思っていた時期もありました。
それがいつからか随分表情が明るくなり、少しずつ前向きになってきたように感じ始め、今もまだ得意とまではいかないものの、少なくとも、問題に向き合っているときは常に楽しそうで、今日のレッスンでは、この子には少しむずかしいかな、ここまでは学校ではしないから、無理そうなら保留にしようかなと思った問題を「それ、やりたかったのに」と思ってもみない反応を見せてくれて、喜んでプリントを差し出しました。
分からずに悩んでいるときでも笑顔だったり、どこか楽しそうで、1年近く前に来てくれた子はもうどこにもいなくなりました。
人の細胞は4週間ぐらいで生まれ変わるとか言いますが、少なくとも算数に対して、その子は完全に生まれ変わったようです。
昨年末ごろ、長年使った複合機がとうとう壊れてしまい、急遽買い替えることになったものの、折しもコロナ禍の半導体不足などの影響があちこちに出ていたため、買い替えようと考えていた機種は在庫切れ。その他もすぐに納品できるものがないというような状態で、営業の方が再度小型複合機の在庫を広くあたってくださった結果、見つかった機械を、もう選択の余地なく購入しました。
しかし、これもまたコロナ禍の影響なのか、たまたまの外れ機に当たってしまったのか、これまでは機械を買い替えてから次の買い換えまでに修理を依頼することは1年に1度もなく、3年何事もなかったというようなことも珍しくなかったというのに、買い換え以降、今日で既にここ10年分以上ぐらいの点検、修理に来てもらっています。
挙句、今日はいつもの方だけでなく、その方よりベテランそうな方とお二人で来られ、あれこれ調べてくださったものの、結局今日だけではまだ解決せず、再度で直されることに…。
もういっそ、機械ごと入れ替えてくださった方が、あちらの人件費的にも安上がりなのでは?と思ってしまうほどです。
おまけに、異音がするだけならまだ耐えることもできるものの、前の機種より性能がよくなっているはずなのに、プリント速度が明らかに遅く、子ども達のプリントをまとめて印刷するときなど、100枚ぐらいでも下手すると20~30分かかっているのでは?ということもあって、本当に悩ましいところです…。(その原因も特定してもらえぬまま…。)
コロナ禍の影響なく、在庫豊富な状態だったら、こんな目に遭っていなかったのかもと、ちょっと困っています。(苦笑)
今日はお天気の影響なのか何なのか、ちょっと普段と違うことが起こりました。
ある中学生が部活の都合で振替レッスンに来たのですが、普段はコツコツ真面目に問題に取り組んで、かなり安定感があり、計算ミスなどをほとんどしない子なのにも関わらず、今日は極めて簡単な計算なのにミスもするし、前回まで完璧にできていた因数分解がすっかり抜けているし、することなすこと逐一、あれれ??どうした??という状態で、こんな姿を見たことがなかったため、途中からは笑ってしまったほどでした。
ほんと、何があったんだろう…。
かと思えば、こちらは今日のレッスンでというわけではないので天候などの影響はないはずですが、国語の漢字だというのにとめはねやどちらの棒が長いかなどまでかなりいい加減、とにかく雑という子がいて、その子はきれいに書けないわけではなく、きちんと書けばかなりきれいに書けるので、これまで何度も何度も、むこうも言われ過ぎて耳にタコができているのでは?というぐらい、「算数は読めれば、きれいに書きなさいとは言わないけど、国語の漢字はきれいに書いて」と言い続けてきた子がいます。
それが、数年言い続けて来て初めて、(うぉ!きれいに書いてる!!)と内心驚いたぐらい、丁寧に書かれていたので、こちらも丁寧にマルをつけてから、これまでで一番きれいに書いてあったと伝えました。
どうしたのか尋ねても答えはありませんでしたが、数年かけて言い続けてきたことがようやく伝わったのでしょうか。(真相は次回まで分かりませんが。)
今週は木曜までしかレッスンがありませんが、明日もがんばりましょう。
コロナ禍以降、以前にも増して、スーパーでの買い物以外、多くのものをネットショップで購入することが増えました。
ですが、実際に中を少し見てみたいと思って書店に足を運ぶと、必ずというほど他に目に留まるもの、気になるものがあり、新たな「出合い」に恵まれることもあります。また、実際に中をぺらぺら見てから購入を検討できるので、これだったら買わなかったな…というような失敗もほぼありません。
また、衣料品でも、試着ができない(たとえ試着後返品可であっても、それはそれで手間です)ので、よく知っているブランドやショップのものはまだしも、そうでなければ、高いものを買って失敗するのは…と思って躊躇い、その結果手ごろなもの、安いものに手を出して、写真と違う!着たら似合わない!というようなことになって、結果無駄になってしまうことも少なくありません。
子ども達とレッスンをしていると、小さい子であればあるほど、具体物かどうか、実際に手で触れられるかどうかということと、絵に描かれたもの、画面越しの映像とにはものすごく大きな差があったりすることを感じます。
ここ数年、対面での授業が難しくなり、学校や塾でもオンラインへの移行が進み、教材もタブレットに置き換えられるものも増えてきているようですが、それがメインになってしまうと、小さい子ほど失ってしまう何かが大きいのではないかと心配になります。
4月が始まってしばらくは、2月、3月に比べるとなんだかゆっくり日が過ぎるような気がしていたのですが、月半ばあたりから、気づけばまた加速していて、気づけば来週で4月もおしまいですね。
今週は体調不良などのお休みはなく、みんな揃ってレッスンに来てくれました。感染者も少しずつ減っているようですので、なんとかこのまま減少傾向が続いて、暑い夏には、せめて子ども達だけでもマスクを外せるようになったらいいなと思います。
来週は29日、30日が5週目にあたるので、元々通常レッスンはお休みで、5月第1週も火曜から木曜もカレンダー通りのお休みになりますので、1週間子ども達に会わないうちに過ぎるかもしれません。
ご家庭によってはGWにレジャーやご旅行の予定も立てておられるのかなと思いますが、私はまだ引き続きできるだけ出歩かない予定ですので、レッスンの振替や体験などのご希望があればお知らせください。
元々真面目でマイペースな男の子。なぜか去年のある時期、宿題もいい加減、レッスンでも不調続きという時期があって心配したりもしたのですが、最近は完全復活。持っている力をしっかり発揮してくれています。
そして、教室ですることはそれより先にどこかで習ったり、ドリルなどをしたりということをせず(まあ、学校より随分先に進んでいるからということもありますが)、ここで初めてすることを、じっくり考えて取り組んでくれることがほとんどなので、その子にとっての初めてを一緒にさせてもらえるのは幸せなことだなと思ったりもします。
今日は2桁で割る割り算の筆算をしていたのですが、前回初めて2桁で割る筆算をしたのに、もうすっかりバッチリ理解していて、割られる数の桁が増えても問題なし。見当をつける方法にも随分慣れた様子で取り組んでくれていました。
そんな中、23456÷78の筆算の式に、百の位の上に3が書かれており、あまりに56が書かれた状態のものを見て、その答えが正しいかどうか問う問題を考えてもらいました。
すると、78×3が234になることを確かめ、引き算すると余りが56になることも確かめた後、正しいというので、「23456円も持ってるのに、78円のもの買ったら56円しか残らへんの?」とちょっとオーバーに言うと、「え?あれ?おかしいな」とは言うものの、ぴんとは来ていない様子で、「ちょっとやってみていいですか?」というので、何をするのかと思えば、少し考えて78円10個分で780円になると考えた後、それをどのぐらい集めたら23456円に近くなるか考え始めたようです。
しばらく考えてから、780×26を計算して20280になったので、まだもう少し増やせるなと次に×28をしようとしていました。
待っていてもよかったのですが、レッスン時間の終わりが近づいていたので、あまり長くなってもなと、100個でいくらになるか尋ね、200個だと、じゃあ300個なら?と尋ねて、300個で23400円になると分かり、ようやく「00」を書いていないのが間違いなのだと気づいてくれました。
その子ならすぐにおかしいと気づくのではと思っていたので意外でしたが、教えてもらうのを待つのではなく、自分であれこれ考えて答えを探そうとしてくれる姿勢はとても素晴らしく、嬉しいものです。
マイペースに、楽しそうに考えているその子を見て、なんだかほのぼのしてしまいました。
教室に来てくれるようになってから、もうすぐ1年になる男の子。素直で礼儀正しい子なのですが、緊張しているのか、そういう性格なのか、控えめで大人しい子だなと思っていました。
それが、苦手だった算数に対しての抵抗感が薄らぐにつれ、少しずつ楽しそうな姿を見せてくれるようになってはいたのですが、多分今日始めて、その子の方から、レッスンに関係ない話をしてくれました。
今日は学校で学力テストが4教科あって、大変だったと教えてくれたのですが、学校であったことやおうちであったことなどを、その子がそんな風に話してくれたのは初めてで、緊張が解けてきたからなのか、算数に少し自信が持てるようになってきたからなのか、いずれにせよなんだか嬉しく思いました。
算数に対して、少しおどおどしたような様子を見せていたのが、今ではすっかり嘘のように、いつも楽しそうに取り組んでくれていて、分かるようになったことが増えたからか、気持ちが前向きになったからか、宿題をやってくる量も正解率も明らかに上がっていて嬉しい限りです。
中3の子と因数分解の学習をしていると、遠い昔、自分が中学、高校生だった頃のことを思い出します。
その頃の私は、先生に習ったことを覚え、それを使って問題を解くことが数学の勉強だと思っていましたので、ひとつひとつを深く考えることもなく、また、因数分解というのが何なのかもきちんと理解もしていなかったため、一部だけを公式に当てはめて因数分解し、式全体がかけ算でつながった状態になっていないのにできたと思っていたり、まだくくりだせる共通因数があるのに、見た目が( )( )の形になっていたら、もう完了と思っていたりしていた記憶があります。
そういう、自分の理解が曖昧だったところは、今となっては子ども達に注意すべき点として話ができるので悪いことばかりではありませんが、それとは別に、少し複雑な因数分解になってくると、理屈ではなく、慣れが必要になってくるものがあるというのは分かっています。
例えば、項が4つあるものを因数分解する場合、4つを共通因数でくくるというのは別として、大抵は2つずつを共通因数でくくると、更に共通な部分が見えてくるパターンか、3つと1つに分けたうちの3つの方を因数分解すると、残ったもう一つの項と更に因数分解できるパターンのどちらかになるのですが、長年この仕事しているから、見れば、これは2つ2つ、これは3つ1つ…とすぐに判断がつく場合がほとんどですので、それを言ってあげるのは簡単ですが、学習し始めたばかりの中3の子がその判断をするには、説明されても、やはりある程度量をこなして慣れる必要があるように思います。
低学年の子達には速さや量を求めることはほとんどありませんが、高学年、中学生になると、ある程度量をこなす必要があるものも出てきますし、数字に慣れる必要もあるかと思います。
もちろん、そのときにも、初めにしっかり考えることが大切なのは言うまでもありませんが。
兄弟で来てくれている真面目で控えめな子達との今日のレッスンで、お兄ちゃんの方が来るなりニコニコしながら「やった~!」と大きな声を出したので、何かいいことあったのかな?と思っていると、来る道中に兄弟で、レッスンの初めにするパズルの種類を話しながら来たそうで、2人ともそれがいいと思っていたパズルがお兄ちゃんの方だったとのこと。
まさか、最初のパズルをそこまで楽しみにしてくれているなんて思ってもみませんでしたし、いくつかあるうちのそのパズルを兄弟揃って気に入っているというのも知らなかったので、驚きました。
頭を使う上、空間認知の力も伸ばせるパズルをそんなに楽しいと思ってくれるなら、それは喜ばしいことです。
そして、このお兄ちゃん、来てくれたときは算数が苦手で、問題を解くときの表情も暗く、覇気がなかったのですが、もうすっかり別人に生まれ変わったようで、毎回楽しそうですし、明らかに頭の働きがよくなってきたのも感じます。高学年に差し掛かっているのにかなり取りこぼしている状態だっただけに、1年足らずでここまで反応が変わってくれるとは思っていませんでした。
この調子で、小学生のうちに算数が好き、得意と思ってくれるぐらいまで伸びてくれたらいいなと思います。
子ども達とレッスンをしていると、時々、これまではどの子にも当たり前に通じていたようなことが通じず、戸惑うことがあります。
もう随分前のことですが、お困りごとがあって、小1の早い段階からほぼ全く勉強をする機会のないまま3年生になったという子と1年生の初めから一緒にレッスンをさせてもらったとき、数の大小を比べるという、基本中の基本のような問題で、「3と5はどっちが大きい?」というような問いにきょとんとしながら「大きい?」と尋ね返されたことがあります。
3と5、どちらが多いか尋ねれば、すぐに5と答えられたので、その子にとっては数に対しての「大きい・小さい」という表現に触れることのないまま過ごしてきていたということなんだなと思ったものの、さて、どういえば分かってもらえるだろうかと頭をフル回転させ、積み木を3個積んだものと5個積んだものを見せて、「どっちが大きい?」と尋ねてみたところ、5の方を指してくれたので、「うん、そう、5が大きい」と言って、それを何度か繰り返した後、問題に戻ったら、今度はすんなり理解してもらえました。
今日のレッスンで、ある子と角の学習をしていたところ、久しぶりに「尖っている(とんがっている)」が通じていないのかな?と思う場面に遭遇し、尖っているほうが刺さると痛いと言ってみたものの、表情を見ると伝わっていない様子。
元々は、三角定規のそれぞれの角が何度かを尋ねただけだったのですが、その子の中では大きい、小さいとそれぞれの角度が結びついていない様子だったので、角は尖っているほうが小さいのだといっても、どこが一番尖っているか(30度の角を選んでもらうための質問だったのですが)ぴんと来ておらず、刺さったら一番痛そうな角は?と尋ねてもまだぼんやり。
さて、これはどこで詰まっているんだ?と悩みつつ、先が丸くなった鉛筆を見せて、「これは丸くなってるけど」といって芯を削って尖らせてから「これがとんがってるよ。刺さったら痛い!」と言って、もう一度三角定規を見せ、「こことこことここ(3つの角を指して)、刺さったらどこが一番痛そう?」というと、今度は30度の角を指さしてくれて、「そう、そこが一番痛い。とんがってるね。」と確認してから、再度三角定規の図を見てもらって、その図の一番尖っているところを尋ねると、今度はちゃんと30度のところを選んでくれました。
その後は、次に尖っているところ、その次というのも答えられましたし、尖っているほど角度が小さいということも結びつけることができました。
分かってほしいことが伝わると私も嬉しいですし、そういうときは子どももニコニコしてくれるので、お互い幸せな時間なんだろうと思います。
今日レッスンだった中3の子が、今年度から数学がXとYに分かれて、Yは標本調査の単元から始まったと報告してくれました。
その子は公立中学で、教科書も一般的なものを使っているはずですから、なぜ突然?と思ったのですが、私学などでは元々代数と幾何の内容に分けていて、数学が2つに分かれているということも珍しくありません。
ですが、公立中学の場合、中3になってからその学年の教科書をもらって授業が始まるのが普通ですし、標本調査の単元は独立しているので先にできるとはいえ、図形分野の相似の次、三平方の定理などでは、平方根、二次方程式を知っていなければ解けない問題が当たり前に出てくるので、進度的にうまく対応できないのでは?という疑問が…。
まだしっかり習っていないのに、とりあえず簡単に説明してやらせるというのがいいことだとは思えませんし、どういう計画を立てておられるのか気になります。
その子はよくできる子なので、仮にこちらで一緒にするより先に学校で授業があっても、十分理解はできると思いますが、それだと自分で考える前に説明されてしまいますし、急な変更は私としてもなかなか戸惑いが大きいです…。
ここでのレッスンで、私は子ども達に対して「わかった?」と尋ねることはほとんどありません。尋ねることがあっても、そのときには子どもの言葉ではなく、表情を見ています。
そもそも、子ども達の表情や反応を見ていると、きちんと理解できたか、まだ曖昧か、理解できていないかはおおよそ判断がつきますので、たとえ子どもが「わかった」と言っても、これは多分あやしいなと思えば、確かめるための問いかけをしてみたりもします。
今日のレッスンで、最近結構調子が出てきている子と体積、容積の学習をしていたときのこと。体積は縦、横、高さをかければいいということは問題を通じて理解したのですが、容積の問題も内のりを考えずに、ただ与えられた数字をかけ算して答えを出していました。
図が描かれていて、板の厚みが1cmと書いてあるにもかかわらず、なぜか外側の長さと内側の長さが同じではないことがぴんとこない様子。
図の厚み分のところが分かりやすいように線で区切ってみたりもしましたが、なかなか気づいてくれません。そこで、教具を使って箱を作ってみせ、外側の長さと内側の長さが同じかどうか具体物を見て考えてもらいました。
すると、箱を見ながらしばらく考えた後、突然「ああ、そういうことか!」と言って、すっきりした表情で手が動き始めました。一度納得がいくと、他の問題もどう考えたらいいかすっと分かるようになり、先ほどまで何に詰まっていたんだろう?というほどでした。
ただ、もし仮にこのとき、具体物を見せることなく、内のりは外側の長さから板の厚み2枚分を引かなくてはいけないというようなことを説明してしまえば、その場で解くことはできるようになるでしょう。でも、その子はなぜそれで答えが出るのか、自分ではぴんと来ていないままですから、記憶にも残りづらい上、1枚分ひくんだったかな?2枚分だったかな?と曖昧になったり、深さなのに2枚分引いてみたりということをしてしまいがちです。
説明すること、教えることは、指導する側としては簡単なことですが、子どもが本当に理解できるかどうかは全く別の話ですから、時間が許す限り、子どもが「ああ!」と言ってくれるまで、なんとかがんばりたいと思っています。
普段のレッスンで、この子は算数が得意なんだな、よくできるなという子に対して、このぐらいはこの子なら十分できるだろうと思って提示したものが思うように進まないことがあります。
その日のコンディションによる場合もありますが、レッスン後半に近づくにつれ、明らかに集中が途切れてくることも。
算数が苦手な子、何らかのお困りごとがある子などは、分からなければ尚更嫌になってしまう可能性があるので、できる限りの注意を払うようにしていますが、得意な子、できる子に対しては、それが少し甘くなってしまうことがあるなと、少し反省しました。
前回のレッスンで、そんなのもスラスラできるの?!という状態だった子が、今日は前回の内容プラス、もう少しだけ難しい内容に取り組んでもらう予定だったので、きっと1回分として用意しているプリント以上に進むんだろうと思っていたのですが、今日はどうも集中が途切れがち。半ばすぎた辺りでは完全に行き詰ってしまいました。
問題を変えれば復活するかもと思ったのですが、それでも今一つ。普段のその子ならしそうにないミスをしたりもして、これは今日は無理をしないほうがよさそうだなと、思考力系の問題に切り替え、時間ぴったりで終わりました。
昨日のレッスンでも、力はあるはずなのに、提示したプリントに明らかに抵抗感を感じていそうな様子だった子がいたのですが、もしかするとその子にとって「適度な難しさ」をほんの少し超えていたのかもしれないなと。簡単なものをしても力は伸びていかないので、その子にとって少しがんばって考えたら解けるぐらいの問題を提示したいのですが、疲れていたり、気分が乗っていなかったりすると、集中できず、難しくて嫌だと感じてしまう日もあるのでしょう。
たとえよくできる子でも、その日の表情をよりしっかり見ながら、やる気を持続してもらえるよう、一層気を配っていかなくてはと思いました。
上のお子さんが算数でかなり苦戦しているということがきっかけで下のお子さんも一緒に来てくれるようになった2人。
当初、上の子はこれまで取りこぼしてきたところがかなり広範囲にわたっていそうな感じで、苦手意識を払拭できるまでにどのぐらいかかるだろうと思いましたが、下の子は全く問題なく、数の感覚もあって、なかなか楽しみだなという感じでした。
それが、いつ頃からか、おうちの方のお話では、ここだけに限らず、学校の宿題もやるのを嫌がるようになってきたという話を伺い、確かに宿題への取り組みが明らかにいい加減、やる気がないという状態になってしまいました。
それと反比例するかのように、苦手だったはずの上の子はだんだん楽しそうに取り組んでくれるようになり、まだできないことはあるものの、少なくとも算数への苦手意識はもうなくなったのではないかなと思えるほどになり、宿題への取り組みも明らかに変わってきました。
これまで、兄弟や姉妹などで2人一緒にレッスンをさせてもらったことは何度もあるのですが、これが本当に不思議で、仲のいい兄弟、姉妹であっても、2人共調子がいいということは滅多になくて、どちらかが好調だとどちらかが今ひとつ調子が出ないとか、明らかに不調とか、そんな状態に陥ることが多いのです。
場合によっては、レッスン中に調子がよかった子が不調に陥ると、それまで不調だった方の子が調子が出てくるなんてこともあるぐらいで、一体どういう現象なんだろうと、長年思っています。
今回の2人は、下の子は元々よくできていたので心配していなかったのですが、現状、レッスンでの様子を見ていると完全に逆転状態になってしまっていて、新たなる悩みになってしまいました。
何かがきっかけで、またやる気になってくれるといいのですが…。
数年前から、気になりつつも、痛くも痒くもないしと様子見をしていた皮膚科か内科に関するであろう症状について、ひと月ほど前にかかりつけのお医者で診て頂き、念のためと勧められたので、紹介状をもらって大きい病院にもかかりました。
2週間前に血液検査と尿検査(色々なことを調べるということで、血を試験管5本も取られました!!)を受けて、今日検査結果を聞きに行ってきたのですが、結局、何も問題が見つからず、内科系の病気の心配はないだろうとのこと。
ひと安心ではありますが、根本的な原因も解消法もわからぬまま…。これもまた更年期とか老化とかで片付ければいいのでしょうか…。(汗)
すっきりしない結果となりましたが、気がかりはとりあえずなくなりましたので、明日からまたしっかりがんばります。
小学生の子達とは主に自作のプリントを使ってレッスンをしているのですが、説明を極力しないために、どうやって気付いてもらうかというのは常に考えています。
今日はある3年生さんと平行・垂直の学習をすることになったのですが、その教材も導入段階として、2本の直線が色々なパターンで描かれているプリントを見せてから、それを2グループに分けたものを見せ、どういう風に分けたのか説明してもらうものを用意していました。
これまでにも、どう分けたか気づいた子はいますが、うまく説明ができなかったり、説明はできていても、私が少しつっこんだ指摘をすると(直線を延長すれば交わるものの、示された図では交わっていないようなものなど)自信がなくなったり、説明を変えてしまったりということも少なくありませんでした。
それなのに、その子はプリントを見た瞬間「あ!わかった!」と言ったかと思えば、もう比の打ちどころのない完璧な説明で、まずは平行なものとそうでないもののグループ分けを書いてくれました。(「線と線がぶつかっているか、ぶつかっていなくても、のばしたらぶつかる」という表現を使っているのを見て、何かで習って既に知っているのかと思い、尋ねたところ、きょとんとされて、実際、平行も垂直もどちらの言葉も知りませんでした。もうびっくり!!)
次に、平行ではないもののグループを更に2つにグループ分けしたものを見せると、これまた見た瞬間に「わかった!」と言って、線と線がぶつかったところが直角かそうではないかということを、またその子なりの言葉で、しかし完璧に説明してくれました。
この子は、算数のセンスが相当いいというのは以前から感じていましたが、まさか、こういう説明も全く苦にしないとは思っていなかったので、ちょっと衝撃的でした。この子の算数の力を邪魔しないよう、一層気を付けなくてはと思います。
今日は来てくれた子達自体はまずまず好調で、穏やかな1日だったのですが、ちょっと驚きの出来事が…。
マスク生活になってもう3年目になりますが、その間にご入会頂いた親子さんは、基本的に私のマスクなしの顔をご覧になったことがないのだなと改めて気づかされました。
というのも、教室の入会時にご記入頂く名簿にはご家族の年令欄は設けていないので、実際においくつかは存じ上げないものの、低学年のお子さんのお母さんで、見た目もお若いので、20代後半か30代だろうと思っていたお母様と、新しい担任の先生の話をしていたときに、まだお母様は会ったことがなく、子どもの話ではいくつぐらいかわからないという話になったので、「そうですよね、小学生の頃って、大人の年令よくわかってませんもんね。まだ塾講師だった頃、その頃はまだ私も30代だったんですけどね…」と、昔のエピソードをお話したときのこと、なぜか驚くタイミングではないところで「えっ?!」と驚かれたので、何だろう?と思っていると、「先生、30代じゃないんですか?私よりお若いと思ってました!」という驚愕の反応が!!!!
マスクって怖いですね………。目元しか見えない上に、私、メガネですしね…。
おまけに、母親になったことがないもんで、落ち着いた服装とかにも無縁のまま歳を重ねてしまいましたし…。
マスクを取ったら、悲しいぐらいほうれい線くっきりですし、どうがんばっても30代には絶対に見えない自信ありまくり…。
マスクなしの生活に戻れるのを心待ちにしているものの、この2年余りの間にご縁を頂いた親子さんには、あまりに想像と違って愕然とされるのではないかという不安が……。
もちろん、そのときに更に衝撃を受けられたくないので、お母様にはおよその年令をこっそりお伝えしましたが、もし今後、マスク生活が継続している間に入会してくれる親子さんがいたら、最初に一度マスクを取って顔を見せておこうかと思います。(苦笑)
教室のレッスンとしては、既に4月から新年度の扱いなのですが、振替や私のワクチン接種の加減で予定を変えて頂いたりやで、レッスンに来る子が少なめだったこともあり、今日は久しぶりにワタワタしてしまいました。
入学式はまだですが、年長さんから新1年生になった子、小6から新中1になった子などもいて、レッスン内容が変わったり、レッスン内容が変わったり、これまでと机の高さが変わったり、ちょっとした変化もありました。
ワクチン接種の副反応は幸い2日ほどでほぼ治まり、今日は体調を気にせずレッスンができたので、ホッとしました。
明日が始業式の学校、明日が入学式の学校も結構あるかと思いますが、明日もみんな元気に来てくれますように。
考えるのに時間がかかり、問題を解くにもかなりスローペースながら、いつもきっちりきっちり問題を解くので、ケアレスミスは極めて少なく、動き出したらかなりの安定感がある中学生さんの今日のレッスンは、これまで記憶にないぐらい不調…。
前回やったときには結構スラスラ解いていたものも、全て忘れてしまったかのような反応の上、レッスン中に言ったばかりのことも頭に残っていなかったり、普段ならそんなミスはしないはずの符号を間違えたりと、あまりに次々思いがけない反応をするので、途中からおかしくなって、思わず笑ってしまったほどでした。
まだ春休みで、今日も部活はあったようですが、そこまで消耗したのだろうかと。本人に、今日は疲れた?何かあった?と尋ねても、静かに笑っているだけだったので、真相は謎のまま。
もちろん、子ども達はコンディションによって好不調の波があったりするものですが、かれこれ3年数ヶ月一緒にレッスンをしていて、その子に関してここまで不調だったことは記憶にないので、なんとも不思議な気持ちでした。
さて、明日が始業式の学校、明後日が始業式の学校を、市によって若干異なるようですが、春休みもそろそろおしまいですね。
教室は既に新年度のレッスンが始まっていますが、この春はまだマスクの始業式、入学式になりそうですね。色々制約があって、子ども達は本当に気の毒ですが、充実した学校生活になるといいなと思います。
教室では、説明などは必要最低限に留め、子ども達に気づき、考えてもらえるように持っていくようにしていますが、算数、数学が苦手な子の場合、考えられる範囲が狭かったりもするので、どこまで助けるかの加減は状況に応じて変えています。
ただ、どうしてなのか、苦手な子に、困っていそうだからと声をかけても、その言葉が全く届いていないように感じることがしばしばあります。
今日のあるレッスンでも、数学で苦戦している中学生さんが、白黒の碁石を交代で並べて正方形を作っていく問題を考えていたとき、恐らく数えたのだろうと思いますが、4で割り切れない答えを書いていました。
正方形の辺なのだから、4で割り切れない数にはならないよと、図を指して声掛けしたのですが、その後の問題でまた、4で割れない答えを書いていました。更には、(1辺の数-1)×4を繰り返すので、いちいち×4をせずに、最後に一気に4倍した方が簡単なので、その声掛けもしたのですが、ふと見ると、きっちりきっちりひとつずつ4倍した数を書いていました。
真面目な子なので、いい加減に聞いているとは思えないのですが、なぜか言葉が届いていないので、なんとも不思議な気持ちになります。
別のレッスンの小学生さんは、算数が苦手なわけではないのですが、簡単な問題を複雑に考えて解けなくなることがある、ちょっとユニークな子なので、どうやら何か勘違いしている気がすると声をかけても、これまた全く耳に届かない様子…。
そういうときに子ども達には、元々、説明は最低限しかしないし、考えられることは考えてもらいたいから、私が声をかけるときは助けようとしているときなのだから、聞いてほしいと伝えるのですが、なぜか届かない子には届かないので、どうしてなんだろうと思います。
考え始めていて戻ってこられなくなるということなのでしょうか…。その打開策が見つかれば、算数、数学が苦手な子でも、もう少し楽になるのではと思うのですが…。
2回目と同程度の副反応が出ることが多いとのことで、どうなるかと思っていましたが、晩には左腕が筋肉痛のようになり、この分だと熱も出るかも…。
お薬を飲んで明日出勤できる程度ならいいのですが…。
お困りごとがあってご縁を頂いた小学生さんと一緒にレッスンをさせてもらうようになって1年半ほど経ちました。
来てくれた当初、5までの数の把握もできていない状態だったこともあり、20までは比較的すんなりと進み、それだけでも、それまでと比べるとかなり変化があったと喜んで頂きました。
ただ、100までの数になると、筆算しなければ答えが出ず、筆算をする際にも指を追って数える癖がどうしても抜けない状態が続き、そのお子さんの学年を考えると、学校の授業でどうにか答えを出そうとすると、ゆっくりじっくりイメージして考えている時間がないので、速くするために指で数えるところから抜け出せないのではないかと思えました。
幼児や1年生とかであれば、まだ何とかなったかもしれませんが、学年が上がるほど、学校の授業の内容や進度の影響で「速さ」も必要になってくるため、それまでにじっくり考え、イメージする機会がなかった場合、学校の授業や周りの子を気にせず、本人やご家族がどこまで我慢強く時間をかけられるかという、なかなか悩ましい問題も出てきます。
個人的には何が何でもみんな算数ができるようにならなくてはいけないとは思っていないのですが、授業を受けるのであれば、分からないより分かる方が楽しいでしょうし、困っているのであれば、なんとか手助けしたいとも思います。
ですので、なかなか思うようにうまくならない点つなぎをコツコツやってもらい、絵を描いて考える文章問題にも取り組んでもらって、果たして私はお役に立てているんだろうかと悩んだりもしつつ、レッスンを重ねてきました。
その子の様子を見る限り、まだ数をイメージすることが難しいようですが、ここに来て点つなぎがかなり正確に、綺麗に描けるようになってきました。また、絵を描いて考える文章問題も、少しずつ変化が見えてきているように思います。
新年度が始まって、更に学年が上がってしまったので、イメージできるようになるまで粘ってもらうか、解き方を覚えてとにかく答えが出せるようにすることを選ばざるを得なくなるか、この1年で見極めなくてはいけなくなるかもしれませんが、なんとかステップを上がってくれることを祈りつつ、がんばって向き合いたいと思います。
早、今日から4月が始まり、子ども達の気分としてはまだ新学年という感じではないと思いますが、今日から新年度のレッスンがスタートしました。
何人か曜日た時間が変わった子もいて、慣れるまで私も少し戸惑いそうです。
コロナ禍3年目。ようやく少し出口が見えてきたのかなと思いますが、大手の塾など、オンラインでも授業ができるようにされているのに対し、うちの教室はあくまでも対面でしかできないことがあると思っていることもあり、結局今年もチラシなどで募集をすることを控えたままのスタートになりました。(ですので、まだ空いている枠がちょこちょこあります。(汗))
週明けにはようやく3回目のワクチン接種を受けますので、もしかすると体調不良でお休みを頂くようなこともあるかもしれませんが(お休みを頂くことになった場合、春休み中の方がまだ振替の融通が利くかと思いまして。)どうぞよろしくお願いいたします。
今日のレッスンの子達は好調の子もいれば、一体どうした?というぐらいぼんやりしていた子もいたり、新しく下のお子さんの体験をさせて頂いたりと、盛りだくさんな感じでした。
明日もみんな元気に来てくれますように。
最近のコメント