予想外
今日、レッスンの合間に電話が鳴り、出ると、小1から中3の途中まで来てくれていた、もう高3になる子のお母さんでした。お電話頂くのは多分高校受験が終わった後以来なのではないかと思うのですが、大学受験の合格発表があったとのこと。
そのお知らせを、高校時代は一切何もご縁がなかった私にわざわざくださるのは嬉しいことだなと思いつつ、あの子は果たしてどんな進路を選んだんだろうと思ったところ、なんとなんと!!大阪大学工学部に合格したというではありませんか!
その子は女の子にしては算数・数学のセンスがかなりよく、小さい頃からよくできていたものの、問題を考えるとき、いつも仏頂面をしていて、「そんなにできるのに楽しくないの?」と尋ねても、答えは決まって「うん、キライ。楽しくない。」とのこと。
これまでの経験で、平均よりかなりよくできるのに、ここまで嫌々取り組む子を見たことがなかったので、その子の印象はずっと記憶に残っていました。
高校受験に向けて、他教科の勉強も必要なのではということで、中3の途中でおうちの近くの塾に移ったのですが、中3の1学期か2学期かの定期考査で数学100点を取ったということもお母様が教えてくださって、その時初めて「数学、ちょっと楽しいかも」と言ったというお話を聞きました。
それがきっかけになったのかもしれませんが、それでもまさか、あれだけ嫌々取り組む姿が何年も変わらなかった子が難関大の工学部に進むとは夢にも思わず、本当に驚きました。
本当におめでとう!
その子は元々できる子だったものの、予想外のお知らせをもらったわけですが、また別の、小5の後半ごろに強烈な算数アレルギーを発症してやってきた現中2さんは、期末試験でもかなりいい点数を取り、もう本当に、普段そんなうっかりミスしないよね?というミスで点数を落としていなければ学年でもかなり上位に入れたのではという状況でした。
正直なところ、その子は算数・数学のセンスには恵まれてはおらず、それはおうちの方も本人も感じていて、私も中学ではどうにか平均点をキープでいればいいけどと、進度も速くなるし、ちょっと厳しい可能性もあるなと思っていました。
それが、結局2年間ずっと数学では平均点よりかなりいい点数を取り続けており、これを2年間続けられたのであれば、内申点に関係する中3の1,2学期の学習内容で急にブレーキがかかることはないのではないかと思える状況です。
真面目にコツコツ努力するタイプの子で、小5でうちに来てくれたときに、きちんと理解して先に進むということを徹底したことで、時間がかかっても分からないことは分かるまで取り組む姿勢が身についていて、それが結果に結びついているのかもしれません。
それにしても、正直なところ、この子に関してもいい意味で予想を裏切られました。
がんばりが結果に結びつくのは幸せなことですね。
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