0.96gのフライパン
教室では、かさの学習をするときには、おうちで色々なもののかさを調べてきてもらったり、長さの学習をするときには定規で測れるようなものから、巻き尺が必要なものまで、やはり色々なものを測ってきてもらったりします。
今回は重さの学習をし始めた低学年さんに、おうちで色々なものの重さを測ってきてもらったところ(その子は既に小数の学習を済んでいるので)2.62kgとか0.82gとか、小数で書かれたものも多かったのですが、ざっと見た限りでは、1Lの牛乳の重さも、算数のノートの重さも、まな板の重さも、自分の体重も、ハサミの重さも、ほぼ全てそのぐらいの重さで合っていそうだったのですが、なぜかフライパンの重さが「0.96g」と書かれていました。
単に単位を書き間違えたんだろうと思い、「ねえ、フライパン、そんなに軽かったの?書き間違いじゃない?」と尋ねたところ、「え、合ってるよ。めっちゃ軽かったもん!」との返事。単位の書き間違いに気づいていないんだろうと思い、「まな板は0.68kgだったんでしょ?なのに、フライパンは1円玉より軽かったの?」と尋ねても、「うん、軽かった!」と。
やむを得ず、ストレートに「kgの書き間違いじゃないの?」と尋ねたものの、なぜか納得してくれず、「わかった、もう1回量ってくる!」と言われてしまいました。(苦笑)
もちろん、本人が量って納得してくれるのが一番ですので、全く問題はないものの、色々なものを実際に持って量ったであろう数字なのに、そして、その子は算数のセンスがかなりいい子なのに、どうして「あ!」と言ってくれなかったのか、なんとも不思議な気分です。
何より、普段とてもよくできる子にも関わらず、フライパンが1gより軽いなんてことはあり得ないという発想は出てこないんだなと、それはまた新鮮な驚きでした。
来週持ってきてくれたときには、どんな重さが書かれているか、楽しみにしていようと思います。
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