感覚があれば
何度も書いていることですが、私自身は塾などに行ったことがないため、学校で習ったことを覚えて、それを使って問題を解くというのが「勉強」だと思っていたところも少なからずあって、1つ1つ考えて問題を解くようになってから、初めて気づいたことがたくさんありました。
中でも、中学校の数学で公式などといって教わったことの多くは、わざわざ覚えなくても考えれば解けるということや、問題によっては方程式などを作らずともあっという間に解けるものがあるということはひしひしと感じます。
そんなことが今日もまたありました。小さい頃から来てくれていて、現在中2のその子は、元々結構センスがある子だったのですが、期末考査前に学校から、試験対策として出された問題の中で、何問かよくわからないところがあると言ってプリントを持ってきていました。
見ると、確かにどれもちょっと面倒なものだったのですが、そのうちひとつは、中学生の頃、私もちょっと悩んだなぁと思うような問題で、カレーとサラダ、それぞれの100gあたりのカロリー表と両方を合わせた重さが与えられていて、両方で800g、950kcalになるように食べるにはというようなものでした。
まあ、慣れてしまえば、それぞれの重さをx、yとして、連立方程式を2つ作ればいいのですが、カロリー表が100gあたりで与えられているので、そこで引っかかる子もいます。
この問題の場合、両方で800gというシンプルな数だったので、「これ、鶴亀算みたいな解き方でも解けるよ?」と言って、800g全部カレーの場合のカロリーを求め、それよりどれだけカロリーを減らせばいいか考え、100gサラダに換えるとカロリーが60kcal減るというのが分かったので、「もう解けるよね?」というと、あっさり650gと150gと解きました。(連立方程式は念のため後から作ってもらいましたが。)
100gで60、減らしたいのが90だったので、感覚がある子であれば、すぐに150gという数字は出てくるはずで、実際、その子はそうでした。
このように、感覚があれば算数レベルで答えが出てしまう問題も、方程式や連立方程式では少なくありません。
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