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2022年2月18日 (金)

悩ましい

算数が好きな子は大人があれこれ助けなくても、場を用意してあげれば、勝手にどんどん学んでしまうことも珍しくないでしょう。
また、算数が苦手だけど、なんとかできるようになりたいという気持ちがある子であれば、大人の側も何かしら手助けできることはあるでしょう。
私自身も、一緒にレッスンするなら、今はあまりできないけど、できるようになりたいという気持ちがある子か、算数が好きな子、考えることが好きな子であれば、いくらでもがんばれます。
ただ、悩ましいのが、やればきっともっとできるんであろうに、本人にできるようになりたいという気持ちがないとか、とりあえず点が取れたらいいとか、そういうタイプの子とのレッスンです。

勉強に限らず、何かの好き嫌いは、多くの場合理屈ではありませんし、嫌いなものを外からの働きかけで好きにさせることは無理なことの方が断然多いだろうと思います。食べ物の好き嫌いであれば、調理法や味付けなどの工夫で、なんとか食べさせることはできるかもしれませんが、嫌いだと思っているそのものを、素材の味がはっきり分かる状態で食べて、美味しいと感じる経験がなければ、その食べ物を好きになることはないかもしれません。

となると、何かの教科が嫌いな子、興味が持てない子に対して、好きにさせる、興味を持たせるというのも、ゲームやクイズのように見せたり、できたら何かもらえるなどのご褒美を与えたりというような、表面的な方法はあるかもしれませんが、それではなかなか自ら問題に向き合おうとまでは思ってもらえないように思います。

ご褒美はあくまでも、問題に真剣に向き合って、自分一人の力で解けたときの達成感で、その経験を重ねることでしか、本当の意味でその教科を好きになることはないのではないかと思います。
でも、現時点で好きではないという子に、そこまで辿り着いてもらうのはお互いなかなか大変で、多くの場合、学年が上がるほど難しくもなります。何とか今のうちに変わってほしいと思って働きかけている子がいるのですが、なかなか悩ましい状態が続いています。自分にもっと力があればいいのですが…。

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