見えてくる
今日のあるレッスンでのこと。
私自身は残念ながら空間認知の能力は「持って生まれなかった」方なので、経験である程度カバーしているのですが、どうやらその能力はそこそこ持って生まれていそうな感じの2年生さんと立方体の展開図に関する問題をしていたときのことでした。
組み立ててサイコロになるものを選ぶのはほぼノーミスででき、次に組み立てたときにどの面がどの位置に来るかの問題もスイスイ解いたというのに、なぜか、くっつく頂点や辺を考える問題になると、突然既に3つくっついている頂点を答えに選んだり、辺と辺がくっついているところに、更にもう1つ辺がくっつくと選んだりということが多発しました。
宿題についてはいい加減にやったのかな?と思ったものの、直しをしてもらっても状況があまり変わりません。あれれ?と思い、問題の展開図に前後左右上下を書き込んでもらい、「ということは、ここは前の右上にくるところよね?じゃあ、右の前の上とくっつくんじゃないの?」というように尋ねると、明らかにそれまでと違って、頭の中で組み立てているのが感じられましたし、その説明をすると、私自身もサイコロが組み上がっていくイメージがしやすくなります。
そんなやり取りを何度かした結果、分かりにくいものは前後左右上下の関係を書き込んでから考えるようになり、正解率が明らかに上がりました。
見えている子だと思っていたので少し意外でしたが、声掛けで「イメージすること」を助けられるのだなということも再認識しました。
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