さじ加減
お困りごとがあって、夏からご縁を頂いた低学年さん。ここでのレッスンや私のことは気に入ってくれているようで、算数はほぼ問題なくできているのですが、今日は普段一緒にレッスンをしている子がお休みだったので、マンツーマンのレッスンになりました。
小さい子の多くは(私のことを怖がっているとか、小さいながらも自分で考えることが当たり前になっている場合は別として)、マンツーマンになると、甘えたい気持ちが出てきてしまうのか、じっくり考えないうちに、少し甘えた表情で答えが合っているかどうか尋ねてきたりすることがあります。
それはその子も同じで、私がずっと自分だけを見てくれると思って、答えを書くたびこちらを見てきたり、「合ってる?」と尋ねてきたりしました。合っているかどうか確かめないと自信がないのなら、マルをもらっても役に立たないよとやんわり言って、敢えて少し席を立ったり、そのプリントが全部終わるまでマル付けしないことを伝えたりして、なんとか切り替えてもらうことはできましたが、そのさじ加減も難しいところがあります。
今日のレッスンの子は素直に言うことを聞いて考えようとしてくれたからいいのですが、考えることがまだ当たり前になっていない子や、学校やおうちでは分からないと言えば助けてもらえ、それが普通の感覚になっている子などは、やんわり言っただけではその癖が抜けないこともあり、それを切り替えさせるには、私には一切甘えられない状況を作らざるを得ないことがあります。
小さい子達相手に、自分のことを「コワイ」と思わせるのは私としても嬉しいことではありませんし、できるものなら楽しくレッスンをしたいのですが、優しく手とり足とりすることが子どもの力を奪ってしまうことを身をもって知ってからは、恐れられようが嫌われようが、そこは譲れません。もちろん、自分にもっと指導力があれば、優しく接しながらも真剣に考えさせることもできるのかもなと思いますが、その技はまだ習得できずにいます。
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