芽吹きかけている気がする
発達がゆっくりな低学年さんと一緒にレッスンをさせてもらうようになって2年余り。その間に成長したこともたくさんあって、おうちの方も喜んでくださっているのですが、個人的にはあともう一息、ちょっとした何かを越えたら、またそこでぐっと成長を感じられるようになるのではないかと感じています。
実際、できるようになったことはたくさんあるものの、自分が何をしているのか、本当の意味で学習内容を理解しているかといえば、そうではないところもまだたくさんありそうで、学年が上がるほどに、その状態ではきびしくなっていくのは確実なだけに、今のうちになんとか…と思わずにはいられません。
ただ、言葉にはしづらいものの、何かその子の中で確実に育っているものがあって、本当にもう一息で芽吹くのではないかと感じることがあります。
今回のレッスンでも、「1、2、▢、8、16、32」と並んでいる▢に入る数を答える問題で、今のその子には倍になっていると気づくのはまだ難しいようでしたが、マルを1つ描いて「1」と言い、2つ描いて「2」、四角を書いてから、マルを8つ描いて「8」…と確認していき、8が16になったところで、増えた分を囲んでもらい、16が32になったところも増えた分を囲んでもらい…と、もちろん絵もイメージしてもらいやすいようには描きましたが、それを見ながら、四角には何個マルを描いたらよさそうか描いてみてもらったところ、マルを4つ描いたところで手が止まりました。
その子にとって、まだ数字と量はしっかりと結びついていないので、数字だけ見るときまりを見つけるのが難しいのだと思いますが、絵を見たらきまりに気づくことができたのは、とても嬉しいことでした。
そんな風にひとつずつ、絵を見たら分かった、考えたら分かったという経験を積み重ねていってもらいたいと思っています。
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