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2021年12月 7日 (火)

気を付けてみておかなくては。

来てくれた当初は、少し難しい問題もしっかり考えてくれる、なかなか筋のよさそうな子だなと思った低学年さん。数ヶ月経った頃から、宿題がいい加減になり始め、気になっていたところ、ここの宿題に限った話ではなく、原因は分からないものの、最近学校の宿題なども面倒がるようになったと、おうちの方から伺いました。

宿題に関してはまだいい加減な状態が続いていて、当初のやる気は今ひとつ感じられず、とはいえ、嫌々やっているというほどでもない、なんだかモヤモヤする取り組み姿勢。何かストレスになっているのか、単に勉強がめんどくさくなっているのか、どうも判断がつきません。

ただ、少なくとも算数に関しては十分能力がありそうで、ひとつ分かるとそのままだだだっと全部終わらせてしまうようなタイプでもあり、今回のレッスンでも2桁×1桁を宿題はほとんど手を付けずに持ってきていたので、2,3問、問題を指して尋ねながら考えてもらったところ、どう考えたらいいのか分かったらしく、そこからは全く嫌がることなく次々に正解していきました。
しかし、気になるのは、計算の仕方を理解して、量のイメージはないまま答えを出している可能性が0ではないということです。

例えば、36×4の場合、導入の段階で硬貨を使い、10円玉3個と1円玉6個が4組あれば、10円玉が12個、1円玉が24個になるので、120円と24円で144円というような考え方をしてもらい、その後、式だけのプリントに進むので、十の位の数を指して、「10は全部でいくつになるの?」と尋ね、「1は全部でいくつ?」というように尋ねると、初めはイメージしようとしてくれていたと思うのですが、2,3問やった後は、十の位の数のかけ算をし、一の位の数のかけ算をして、位を意識しながらたし算をするという作業をすれば答えは出ます。
機械的に処理をしてしまった場合、合わせるべきところを合わせ忘れて答えが4桁になったり、逆に12と24で(120と24になるべきものを)36と答えてしまったりということも起きがちです。

スラスラ解いている場合でも、きちんと意味を理解しているか、自分が何を計算しているか分かっているかは、気を付けてみておかなくてはと思います。

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