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2021年12月15日 (水)

日本語難しい

今日のあるレッスンでのこと。

小さい頃から来てくれていて、その子なりにがんばってくれているものの、学習全般にちょっと苦戦している高学年さんがいるのですが、普段も漢字教材の宿題で、漢字に直す部分の片仮名を読み間違えたり、分からないものを辞書で調べたものの、同音異義の、その問題としては意味が通じない漢字を書いてきたりというようなことがちょくちょくあります。

しかし、今回は全体的に丁寧な字で書かれていて、いい加減にやった感じはしないのに、仮名の読み間違いもいつもより多い上に、片仮名を平仮名に直しただけのものがかなりの数ありました。
漢字の宿題なのに珍しい事態でしたし、今回の字を見る限り、丁寧に書いているので、何か心が落ち着かないようなことでもあったのかなと思って尋ねてみたところ、思いがけない答えが返ってきました。

「送りがなのあるものはひらがなで書きなさいって書いてあったから。」

ふと見ると、問題の最初にこう書かれていました。

線のついたカタカナを漢字に直して書きなさい。送りがながあるものはひらがなで書きなさい。

それは想定外!!しかし、この文章だけなら、送り仮名があるものについては全体を平仮名で書いたとしても、問題を読み間違えたとは言い切れないなと。とはいえ、この子はこれまでにも同じ出題のされ方で、普通に漢字と平仮名を混ぜて答えていたので、今回はむしろ、きちんと問題を読んで勘違いしてしまったということかもしれません。

ただ、この子が勘違いしてしまったようなことが起きないためには、下線を付けた部分を「送りがながあれば、送りがなはひらがなで書きなさい」とか「送りがながあるものは、送りがなはひらがなで書きなさい」などを書く必要があるのでしょう。

自分で問題を作る際にも、できるだけ間違って読み取られることのないように気を付けているものの、そのせいで問題文が長くなったり、回りくどくなったりすると、今度はそれで勘違いする子も出てくるかもしれず、どの程度まで詳しく書くべきかというのは悩ましいところです。
今回の勘違いも、恐らく10人いれば(それも高学年なので)少なくとも8~9人は出題者の意図通りに解答するだろうと思います。となると、そう読めないということが問題なのかもしれませんが、色々な子がいて、例えば発達障害などを持つ子の場合、行間を読むとか、出題者の意図を読むとか、そういうことが苦手な子もいるわけで、やはり加減が難しいですね。

 

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