集中すると静かになる
一緒にレッスンをするようになってまだ数か月の1年生さんは、元々ちょっと困りごとがあって来てくれた子で、放っておくと楽しそうにずっとおしゃべりをしようとしたり、よく考えないうちに「〇〇かなぁ~?」と答えを言ってはこちらを見てくることがあったりします。
もちろん、全くおしゃべりをしてはいけないということではないものの、集中して考えるためには、しゃべっていては恐らく不可能ですから、いかに考えてもらうよう切り替えてもらうかに力を尽くさなければなりません。
まだ小さい子ですし、困りごとがあるのも伺っていますので、せっかく楽しそうに取り組んでくれているのを、言い方を失敗してやる気をなくされるのは困りますので、言葉を選んで伝えたのですが、わかってくれたのか、ふと集中モードに入ってくれました。そのときは、やはり完全に無言になるんだなぁと再確認しました。
少し斜め上を見る感じで何かを考えている間は、おしゃべりもしなければ、手をごそごそしたりもせず、穏やかな表情を見せていて、しばらくして視線の向きが変わったなと思ったら、しっかり答えを書いてくれました。
今、よく考えていたねと言って、「ちゃんと考えようと思ったらおしゃべりできないでしょ?おしゃべりしたらダメってことはないけど、考えるときはちゃんと考えてね」などと話しました。
恐らく、これまで一緒にレッスンをしてきたどの子も、算数が得意な子も苦手な子もみんな、自分の頭でしっかり考えているときは、穏やかでいい表情をしていました。その感覚はきっと本人にも心地よいものなのではないかなと思います。
そんな時間をできるだけたくさん、ひとりでも多くの子に持ってもらえたらいいなと思っています。
| 固定リンク
コメント