「キャッチボール」できる幸せ
春から一緒にレッスンをしている高学年さんは、当初、よく考えないうちから次々答えを書いては合っているかどうか尋ねてきたり、問題をきちんと読んでいないようなので、気づいてもらおうと声掛けをしても、こちらの言うことは耳に入らない感じで「あ、じゃあこれ?」というように、思いついたことを口にしたりと、じっくり考えてくれないだけでなく、こちらの話も聞こうとしてくれない感じで、とにかくまずは考えてくれるようになってもらわねばと、何度も何度も、勉強は自分のためにするのだということ、適当に書いた答えがマルになっても全く自分の力にはなっていないことなどを話し、それでも考えようとしないときには、突き放したり、叱ったりしながら、変化が見えてくることを祈っていました。
普段とても忙しいようなので、じっくり考える時間も気持ちの余裕もないのかもしれないと思うところもあったので、しっかり考えて、その代わり宿題が残るのはそれでも構わないと本人にもおうちの方にも伝え、やってきたものがしっかり考えられていると感じられたら、残ったものがあっても一切咎めず、そんなことを続けるうち、じわっと雰囲気が変わり始め、集中しているときはなかなかよくできるようだということも分かり、集中しているときにはできるだけそれを褒めるようにもして、自信を持ってもらうようにもしてきました。
高学年の場合、変化が見えるまでに時間がかかることが多いのですが、最近は言わなくてもかなり考えてくれるようになりましたし、何より、私が声掛けをしたときにはきちんと聞こうとしてくれ、また、伝えたことがちゃんと伝わるようにもなってきました。
何より、レッスン中の表情が穏やかになったことが嬉しいのですが、この調子で自信と力をつけて言ってくれることを、今はとても楽しみにしています。
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