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2021年10月20日 (水)

当たり前になってほしい

先日から一緒にレッスンさせてもらうようになった低学年さんは、勉強すること自体はあまり苦にならないらしく、おうちでも長い時間続けて勉強できるという話を伺いました。体験レッスンでもその雰囲気は感じられたのですが、今回のレッスンで、問題をよく読まずになんとなく解いて間違えたり、まだほとんど考えていない段階で答えを言って、合っているかどうか確かめようとしたりということが目立ちました。
その子に限らず、他の塾や教室に通っていたことがある子や、学年が上がっている子などの場合、しばしばそういう「まだろくに考えていない段階で答えが合っているかどうか尋ねてくる」ということがあります。

そういう子が少数派ではないので、きっと、大人の中には、それが当たり前という感覚になっている人もいるのかもしれないと思います。
もしかすると、自分で教室を始める前の私も、聞かれたらすぐ答えていたかもしれません。
でも、それを続けていても、子どもに考える力はつきませんし、問題を深く理解することもなかなか難しいだろうと思います。なんとなく解いて、運がよければ正解、悪ければ不正解というような勉強は、果たして何の役に立つのか、そこを子どもにきちんと話をしなくてはいけないと思います。

もちろん、勉強なんてしたくない、せずに生きていくという覚悟を決めているような子はいいかもしれませんが、そうでないのなら、小学校だけでなく、その先に続く中学校、更には高校や大学まで続いて学んでいく子も少なくないわけですから、薄っぺらで役に立たない勉強を小さい頃からしていては、将来頭打ちになる場合が少なからずあるだろうと思います。なにより、ろくに考えずに答えを出すような勉強は、全く楽しさも達成感も感じられませんから、身につくものもほとんどありませんし、時間の無駄になってしまいます。

小さいうちからしっかり考えて、自分が納得した上で答えを出すという学びが当たり前になってほしいなと思います。

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