怒っても仕方ないとわかっているけど
中3の受験生の子は一緒にレッスンをするようになって8か月ほどになりますが、話を聞くと、元々小1の時点で既に算数を難しいと感じていたそうで、その後、ここに来てくれるまでずっと算数・数学はとにかく苦手でわからない教科だったそうです。
実際、小学校の算数も相当あやしい状態だったので、低学年の算数から全ておさらいをし、どうにか中学内容まで辿り着いたものの、8年近く苦手なまま過ごしてきてしまったものを、さらっとおさらいしただけで全て理解できるのなら、当然苦手にはなっていないでしょうし、かといって、焦って先先進めても、本人の力にはならないことも分かっています。
ここに来てもらう前に、おうちの方にも、今の時点で苦手教科に時間を割くより、得意教科をさらに伸ばす方がいいかもしれないというお話もした上で、それでもと来てくれることになっただけに、本人にも受験までの時間は限られているし、それでも数学をするというのなら、最低限覚えなければどうにもならないことは覚える努力をしてほしいという話もしました。(うちの教室では覚えなくても考えたら分かることは、基本的に覚えなさいとは言いませんので、覚えるしかない用語やルール、導くのが面倒な公式など、ごく限られたものの話です。)
でもきっと、覚えなさいと言って覚えられたら、みんな苦労はしないということは分かりますし、人それぞれ覚えやすい方法は違うでしょうから、そこは本人が考えるべきことなのではないかと思っています。
受験もだんだん迫ってきますし、内申書は2学期までの成績でほぼ決まってしまうでしょうから、焦ってはいけないと思いつつもどうしても焦ってしまい、覚える必要がある事を覚えていないと、つい怒ってしまうのですが、もちろん、怒るたび、怒っても仕方ないんだよな…とも思います。
自信を失わせたくはありませんし、本人のペースに合わせてあげたい気持ちはあるものの、あまりにも時間がなく、なんとかそろそろ変化が見えてくれるといいのだけれどと祈り続けています。
こんなとき、自分にもっと指導力があればいいのにと、しみじみ感じます…。
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