« 大雨 | トップページ | 中休み? »

2021年8月18日 (水)

子ども達に気づかされる

普段、用語など、知らなければ解きようがないものなどの説明を除いて、解き方の説明などは極力しないようにしていることで、子ども達から新しい視点をもらうことがあります。

私自身は学校以外の場所で勉強をしたことがないので、先生が説明するのを聞いて、必要があれば覚え、演習をするというのが「勉強」という認識で児童、生徒、学生の時代を過ごしてきてしまったので、先に説明されてしまったことは、それ以上考えることなく過ごしてきたことが少なからずあります。

それでも、教室を始めてから、丸暗記しただけの公式も意味を考えるようになり、自然と、覚える必要がないもの、覚えるしかないものなどの判断もある程度できるようになりました。
それでも未だに時々、自分にはなかった発想で考える子達に出会うことがあり、先に教えないからこその醍醐味だなぁと嬉しくなります。

今日のレッスンでは、ある中学生と2次方程式のおさらいをしていたのですが、因数分解の公式は覚えられるなら全部覚えればいいけど、自信がなければ共通因数でくくるということと、これだけは覚えてと教えた(x+a)(x+b)の形になる公式だけは覚えているその子は、x2乗+10x=0〔因数分解するとx(x+10)=0になる式〕を見て、「掛けて0足して10になるってことですよね?」と言いました。

もちろん、これに関しては、一番最初に覚えておくべき「共通因数でくくる」というものを使うのですが、その子が言った「掛けて10、足して0になる2数は確かにこの二次方程式の解なわけで、思わず、「おぉ~、そうやね」と言ってしまいました。
当然、そう考えるよりは共通因数でくくる方が早いので、解き終わった後にそれも伝えましたが、まずは自分で思いつく解き方があるということが大事なわけですし、そもそも、その式を見て、「掛けて0、足して10」という把握をしたことも新鮮な視点でした。

子ども達とのレッスンは本当にどれだけやっても飽きませんね。

|

« 大雨 | トップページ | 中休み? »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 大雨 | トップページ | 中休み? »