「あっ!」
発達のペースが年齢よりゆるやかな子と3までの数、5までの数、10まで、20までと、そこまでは比較的スムーズに進んでこられたのですが、100までの数はなかなか理解が進まない感じで、同時に点つなぎも抽象的なものに差し掛かると、長らく足踏みをしていました。
本人は一所懸命頑張っていることは感じられていたので、成長を待つしかないのかな、とりあえず筆算をすればある程度はできているし…と思ったりもしましたが、筆算で出た答えが合っているかどうかの実感はほぼ持てていない印象だったので、やはりここはなんとか理解してもらいたいと、他のことと並行しながら、100までが実感できる瞬間を待ち続けています。
まずは点つなぎがしっかりできるようになってもらう方が早道なのではと思ったので、おうちの方にもこれまで以上に取り組んでもらうようお願いをして数回目のレッスンで、点つなぎが以前に比べて随分スムーズになってきた印象を持ちました。
疲れなど、コンディションによってできるできないがかなり左右されるので、偶然コンディションがよかった可能性もありますが、ここ2回はレッスンで質問してもしっかり答えてくれることが多く、目にも力がこもっている感じでした。
そして、今週のレッスンで、長さの計算をしていたときに、100から1を取る計算が出てきたときのことでした。「100-1は?」と尋ねたときには、少し困ったような、わからないという表情を見せたのですが、「(教具として使っている)積み木100個から1個取るのよ?」と言った瞬間、ぱぁっと表情が明るくなり「あっ!」と言った後、ニコニコしながら「99!」と答えてくれました。
少なくともその瞬間、その子の頭には教具の積み木が思い浮かんで、そこから1個を取れたのだと思います。
小さな一歩かもしれませんが、教具を目の前に出さなくても、その子の頭の中に100がイメージできた瞬間を見ることができて、とてもとても嬉しくなりました。
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