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2021年6月18日 (金)

小さな変化かもしれないけど

よその教室から移ってきて数ヶ月の高学年さんは、当初、ろくに考えないうちに、次々と答えを繰り出してくる系の子で、宿題なども、よく考えずに適当にやっつけたんだろうなと思うようなものが少なくない割合で見られる状態でした。
あるときは、解答を丸写ししてきたのがバレバレの状態の宿題を持ってきたこともあって(それは見ただけで確信が持てる状況でしたが、万一私の思い込みだったらいけませんから、本人にも確かめました。)、そのときには、誰のために宿題をするのかということや、レッスンをする上で信頼関係がなければ私はがんばれないということなど、これが伝わらないのなら、お別れになっても仕方ないなと思いながら話しましたが、その後、嫌がるそぶりもなく、毎回元気にやってきて、これでもかというぐらいおしゃべりしつつ、問題を解いています。

それでも、先日私が本気で伝えたかったことは、多少は伝わったのかなという感じで、それ以降、その子なりに宿題をがんばってくれているようですし、レッスンでも、おしゃべりはするものの、以前より進んで考えようとしてくれるようになった気がします。
そして、前回のレッスンでは1問解くごとに、いくつ質問してくるの?というぐらい次々尋ねてきて、全く自分では考えられていないようにさえ思えたことが、今回のレッスンでは放っておいても(それでもしきりにおしゃべりしているのはなかなか興味深いものがありますが)、自分で考え、答えが出せるようになっていて、ちょっと驚きました。

考えずに、次々答えを繰り出してくる癖がついている子には、自分で考えて解けた快感を積み重ねてもらうことしか、考えることが当たり前という状態に切り替える方法はないのではないかと思っているので、やむを得ず突き放すこともありますが、嫌がらず問題に向き合ってくれるその子は、もしかするともうじき大きく変わり始めるかもしれません。
そのときを楽しみに、がんばっていこうと思います。

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