泣きそうなほど嬉しい
今日のあるレッスンでのこと。小さい頃から算数に苦手意識を持ち、年々それを強めてきてしまった子と、2月から一緒にレッスンさせてもらっているのですが、苦手なまま過ごしてきた期間がかなり長いこともあり、本人はとてもがんばってくれてはいるものの、まだおさらいもひと通り終わっていない状態です。
それでも、その子なりに努力してくれているのは常に感じられるので、どうにか少しでも苦手意識が和らいでくれるといいなと思っているのですが、今日のレッスンではじめに思考力系の問題を考えてもらっていたときのこと、あれこれ考えているようだったので、しばらく待ってはいたのですが、さすがにそればかりで時間を使ってしまっては、先に進めないし、そろそろ…と助け船を出そうとした瞬間
「あ、今わかりそうなんで、ちょっと待ってもらえますか?」
その子がそう言ったのです。
小さい頃からずっとずっと算数が苦手、嫌いで過ごしてきた子が、思考力系とはいえ、完全に算数・数学系の問題を、わかりそうだから待ってほしいと言ってくれたことが本当に嬉しくて、危うく泣きそうになりました。
最終的には助け船が必要だったものの、長く算数アレルギー状態だった子がほんの数ヶ月で自ら進んで考えようとし、分かりそうだから最後まで考えさせてと言ってくれたことは、とてもとても大きな変化だと思います。
私は個人的に、勉強はしたくなければしなくてもいいのではと思っている人間ですので、本人がしないと決めているならそれでいいのですが、分からないことが辛いとか、苦手意識によって自信を失っているとかであれば、なんとかそこから抜け出す手助けをしたいと思っているので、まだあまり成績に直結していないとしても、この変化はやはりとても喜ばしいことです。
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