分かる楽しさ
今月から一緒にレッスンさせてもらうようになった4年生さんは、算数で苦戦しているとのことでご縁を頂いたのですが、とても真面目で一所懸命取り組んでくれるのに、確かにこれまで習ったはずのことがあちこち曖昧な状態のようです。
はじめにおうちの方から伺った話では、計算はある程度できるのに文章題になると全然ということだったので、それは多分残念ながら、計算も本当の意味ではできていないのだろうなと予想はしていました。
どういう意味かというと、例えば掛け算の2桁や3桁を掛ける筆算をする際、位に合わせて答えをずらして書かなくてはなりませんが、間に0があったりして、書くべき位とはずらして書いてしまい、全く桁が違う答えを出してしまっても気づかない。違うと言われたら、ただ計算をし直すだけで、次に出た答えが正しそうかどうかの判断もつかない。そういう状態は、計算もできていないのです。
まだ体験も含めて3回目ですが、やはりかなり理解があやしいところがたくさんあって、本人も不安げだったり、自信なさげだったりしています。
でも、とにかく一所懸命取り組もうとしてくれているのは伝わってきます。
今回は、本来はおさらいの内容である何千(2000や5000などジャストの数)からの引き算を暗算でしてもらったところ、算数が得意ではない多くの子がしてしまうことを、次々とその子もしてしまいました。それでも、筆算ではなく、お金を並べてみたり、間違いにくい考え方で解けるよう声掛けしてみたりするうち、顔つきが少し変わって、今、きちんと考えているなと感じられる状態になりました。
おさらいで補わなければならないことが結構ありそうなので、すぐすぐ算数が好き、楽しいとは思ってもらえないかもしれませんが、まずは自分できちんと考えて理解できたときの気持ちをしっかり感じてもらいたいと思います。その気持ちよさ、楽しさを積み重ねることが、結局はできるようになる近道なのだろうと思います。
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