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2021年3月18日 (木)

イメージさせる

小学校の半ばからずっと算数、数学の苦手意識を募らせてきた中学生さん。
学年末試験も終わったので、先日から小学校のおさらいをし始めたところ、分数を量としてとらえることができていないことがわかりました。
ただ、真面目な子で、図などが全く描けないということもないので、少しおさらいすれば、もしかしたらすんなり繋がるかもしれないと思い、簡単かもと思いながらも、分数に合うところに色を塗ったり、図を見て、色がついているところを分数で表したりというところからおさらいをしました。

前回、おさらいの問題の中に、数直線の1を7等分したものが0から2を超えた辺りまで描かれたものがあり、1目盛り目は7分の1、3目盛り目は7分の3と答えられたのに、1を超えた、7分の9にあたるところを、いきなり「14分の9」と答え、勘違いかと思って尋ねたものの「7分の」には直せなかったとか、8分の9と1とでは1の方が大きいと答えて、やはりそれがおかしいことに気づかなかったりした一方で、約分や通分はできている。ということは、計算練習などをしてもあまり意味はないと思って、初歩の初歩をおさらいすることにしたのです。

その結果、あっという間に数直線のさされたところにあたる分数を、仮分数になっても次々と答えられるようになり、中学では帯分数は使わなくなるものの、考え方は理解できていた方がいいと思ってやってもらった、帯分数+帯分数で分数部分が1より大きくなるものを考えるときに、ホールケーキがあるとして説明してもらったところ、だんだんと自分で説明できるようになり、説明するときには当然、切られたケーキが頭に思い浮かべられるようになりました。

小学校でも分数を学習する際には、そういうこともきっとしただろうと思うのですが、少なくともその子はその時点では理解に結びつかなかったのでしょう。それでも、一度おさらいをするだけで、分数が「イメージできるもの」に変わりつつあるわけです。
頭に思い浮かべられるものは図に表すこともできますし、考えることもできるようになるはずです。

その子の抜け落ちている学習内容を見つけ、できるだけ早いうちに小学校の算数のおさらいを終えられたらと思います。

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