気づき
小学校のおさらいから始めている中学生さんとのレッスンでのこと。
いわゆる植木算系の問題で、木の数と間の数や、ノートの罫線と行間の数などに関する問題をほぼ軒並み間違っていたので、算数なんだから、迷ったときには簡単な絵を描いて確かめればいいのだという話をし、その流れで池の周りに木を植える類の、これもまた定番の問題の絵を描いてもらいました。その上で、まっすぐな時は木の数より間の数の方がひとつ少なかったけど、円くなったらどうかを確かめてもらったところ、「同じです…。」との答え。
そこで、「輪になってるときは木と間の数は同じなのに、まっすぐになったらなんで同じじゃなくなるんやろ?」と尋ねたところ、少し考えた後「あっ!」と言って、「真っすぐにしたら、ここ(輪になっている絵の木と木の間のうち1か所)がなくなるから。」と答えてくれました。
長年、算数、数学に苦手意識を持ち続けてきた子が、たとえ小学校のおさらいであっても、自ら「あっ!」と言って気づいたこと。それはとても大切なことで、嬉しいことでもあります。
苦手だ、できないと思っているものに対して、教えられたわけではないのに自ら気づけた、発見できたというのは、気持ちのよいものですし、それがたとえ些細なことであっても小さな自信につながります。
現時点では抜け落ちているところがかなり多そうなので、時間はかかるかもしれませんが、そうやって小さな自信を積み重ね、苦手意識が和らいでくれることを願っています。
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