そういうの嬉しい
「天才系」でちょっとつかみどころがなく、ほとんどの子がすんなりクリアするようなところでめちゃくちゃ苦戦したかと思えば、これは難しいかもと思うようなものをひょいっと解いてしまうこともあるようなタイプの子とのレッスン。
数ヶ月前に割り算の筆算をしようとしたところ、暗算は全く抵抗なく解いたのに、どうしたことかものすごく激しい抵抗を示し、それは宿題で、おうちの方が働きかけてくださっても全くダメだったのですが、数ヶ月保留にし、その間に3桁や4桁の数を1桁で割る暗算などは問題なく進み、学校で九九も完全に覚えたので、前回再び出してみたところ、あの抵抗は何だったんだろうというほどあっさりクリアしました。
今回もその続きだったのですが、筆算ばかり続くとぼ~っとしてくる子も少なくないので、間に文章問題を挟みました。
しかし、うっかりしていて、そのプリントの中には3桁÷2桁や4桁÷2桁をしなくてはいけないものがありました。(それはまだ一緒に学習していませんでした。)
でも、1問目は気づくのではないかと思う数だったので、黙って見ていると、やはり答えを出せました。
しかし、2問目は3000÷16を考えねばならない問題だったので、ひとまず引き取って後日にしようかなと思いかけたところ、その子が「10回で160だから…」とブツブツ言い始めました。単位換算が必要な問題だったため、初め、300÷16と勘違いしていたようで、更にはそれでもまだ答えは間違っていたのですが、その子なりに考えた式が「300-16×10=140」でした。
もちろん、まだ140も余っているので、色々考え足りないところはある上に、本当は3000÷16なのですから、問題を解くという意味では「全くダメ」と言われるのかもしれません。ですが、まだやったことのない問題を「わからない」とは言わず、その子なりに10回分で160になるから、それを引いたら余りが出ると考えたことがすごいなと思いました。
その辺りで時間が来ていたので、続きは次回に回すことにしましたが、そうやって考えることができれば、16×100で1600。まだ1400残るから…と考えて、きっと答えに辿り着くことはできるはずです。
そして、そういう考え方ができるようになってから筆算をすれば、筆算の考え方の意味がきっと理解しやすくなるだろうとも思います。
やったことのないものを、既存の知識を駆使して考えようとする姿を見ると、とても嬉しくなります。
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