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2021年2月 3日 (水)

本当に式が必要なのかな。

今日のレッスンでもまた感じたことですが、少なくない小学校の先生が、算数の問題を解く際に、教えた通りの手順で式を書かないとマルをしないように思います。
式の順番については、かけ算やわり算の文章題などは順番を意識した方がいいものがあるのは私も同意見ですが、そうではなくて、例えば分数の割り算を使って解くような問題を、一旦普通のわり算をした後、かけ算をして正しい答えを出しても、その方法はダメと言われるようなことがあるように思います。

仮に、3/4m(3分の4m)の重さが6kgの棒があって、その棒1mの重さを求める場合、もちろん、6÷3/4をすれば答えは出ますが、その計算は子ども達にとって、何をしているのかイメージはしづらい。でも、図を描かせてから解いてみてというと、6÷3をして2×4をするという考え方で、自分が何をしているのかきちんと理解できる状態で解くことができます。
それでも、分数の割り算を習ったまとめテストなどであれば、後者の解き方をすればバツを付ける先生がいるように思います。

今日、割合の学習をしていた子もいたのですが、学校などで割合を習うときには大抵、もとにする量、比べる量、割合の3つを「も・く・わ」とかいって、マルを描いたものをT字に区切り、どの時は掛け算、どの時は割り算と、公式を暗記させたりします。しかし、暗記したものは往々にしてごちゃごちゃになったり、忘れたりしがちです。
今日割合をしていた子は、算数に関しては結構苦戦しているのですが、図を描くことはできて、30%はどのぐらいとか、1割5分はどのぐらいとかも線分図でまずまずのところを示せる力があるのです。その図を描いた後であれば、その子はどんな計算をすればいいかある程度考えられるのですが、学校で教わったであろう、割り算するか掛け算するというそのどちらかの考え方しかしないと、とんでもない答えを書いたりすることがあります。

図を描いて考えられる子達を認めてもらえないのは、どうにもモヤモヤしますし、正しい手順で、それもその方法がとても面倒だったりするわけでもないのであれば、その子その子の考え方を認めてもらえたらいいのになと思ってしまいます。

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