きちんと確かめる
教室を始めて以来、意味はよく分かっていないけれど、解き方だけを教えるというようなことにならないよう、自分が理解できていないことはとことん考えるなり、調べるなり、どなたかに教えを乞うなりして、もし子どもに聞かれたときにきちんと答えられるように心がけています。
ただ、とにかく言葉などを覚えなければ始まらない単元というのはどうにも苦手で(元々覚えるのは面倒だと感じる子どもでしたが、最近は面倒とかどうとかではなく、覚えること自体がなかなか難しいという…)ただ、覚えなければ始まらない単元というのは大抵、読んで理解すれば解けるところでもあるので、それほど力を注がなくても、これまで問題はありませんでした。
例えば、資料の整理の単元は、平均値、中央値、最頻値だの、相対度数だの、階級だのヒストグラムだのと、覚える言葉がたくさんあるものの、少なくとも中学範囲までは、すること自体は難しくはありません。それもあって、これまできちんと突き詰めていなかったことがあったのを今日また発見してしまいました…。
本来小数は1.00のような書き方はしないと教えられるにも関わらず、相対度数を表すときには1.00とか0.200とかいう表し方をするのが一般的です。「桁が一番多いものに合わせて、0の桁も書くものだ」という理解はしていたのですが、(0.125というものがあれば、0.1も0.100と桁を揃えるというようなことです。)どうしてそうするのかは考えたことがありませんでした。
今日の中学生のレッスンで、そういう風に書くのだと伝えたものの、ふと、なんでなんだろう?と気になり、少し調べてみたところ、基本的に分数を使わず小数で表す理由が書かれているものを見つけ、その理由はぱっと見て比較しやすいというようなものだったので、これまでもやっとしていたものがすとんと腑に落ちました。
何桁目までの小数で表すのかはあくまでも一番桁の多いものに揃える。その理由はぱっと見て比較がしやすいから。それはとても納得のいく説明になります。ほんの少し調べるだけで、スッキリできるのに、どうしてこれまで疑問を解決しなかったのだろうと思いましたが、それはやはり、その単元が好きではないからというのが大きな理由のようにも思えました。
好きなこと、興味があることなら、言われなくても調べようという気になりますが、自分が好きなことを人も同じように好きだなんてことはありませんから、子ども達にも自分の基準で判断しないよう、より一層気を付けなくてはと思います。
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