改めて思う
相変わらず、数Ⅰ、数Aは考えれば解ける単元もあれば、ある程度覚えることを覚えていなければ解けない単元もあって、高校数学では中学までと比べ物にならないぐらい、色々なものを色々なアルファベットを使って表すようになるので、公式ひとつ覚えるにも、どのアルファベットは何を意味しているかなども覚えねばなりませんので、記憶力の衰え著しい私には、覚えることが多い単元はとにかく大変です。
ただ、覚えればできる単元は、記憶力がまだ衰えていない若い子達にとっては、苦手でもある程度なんとかなる単元とも言えるのかもしれません。
そして、それが昔の自分だったのかもなと改めて思います。
例えば、10年ほど前から、数Ⅰにデータの整理の単元が入ってきたようなのですが、ここはとにかく覚える言葉が多く、アルファベットも色々出てきます。覚えることが多くなると拒否反応が出るので、意味をじっくり考えるのが難しくなり、公式に当てはめて解いてしまいたくなります。
「公式に当てはめて」解けるのであれば、それでもいいのでは?と思われる方もおられるでしょうし、実際、解けないよりは解けた方がいいのは恐らく確かでしょう。ですが、意味を理解せぬままに覚えた公式に当てはめて解くと、一体自分は何をしたのかわかっていない状態ですから、出た答えが正しいのかどうかも、判断できない可能性もあります。
その状態で答えが出ても、結局自分は「何も理解していない」ということだと、今なら分かります。でも、高校時代の自分はそんなことにすら気づいていなかったように思うのです。
小学生の頃から、先生に習ったことを覚えて当てはめて解くというのが「当たり前」になっていたので、算数、数学の勉強というのはそういうものだと思っていたというか、何も疑問を持つ機会がなかったというか、その結果、その勉強の仕方では限界が来て、理系に進むのは断念したのです。
あの頃に、きちんと意味を理解して解くということを知っていたら、そういう学びがあるのだと気づいていたら、もっと違った世界が広がっていたかもしれません。
まあ、今は自分がしたいことを仕事にさせてもらっていますので、後悔しているわけではないのですが。
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