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2021年1月27日 (水)

ついてしまった癖を抜くまで

学年があがってから来てくれた子や、まだ小さくてもよその教室や塾などに通った経験がある子などの中には、自分でしっかり考えて納得して答えを出すのではなく、さらっと上辺だけで考えて、答えを書いてはこちらの反応を見てくるという子がいます。
それが癖になってしまっている子の場合、自分で納得いくまで考えて答えを詰めるという経験をほとんどしていない可能性があり、その癖を抜くには、とにかくこちらの反応を見ても無駄だと分からせると共に、自分でがんばって考えた結果、自信をもって答えを出せたという快感を得てもらわねばなりません。

今月から一緒にレッスンをしている高学年さんは、もうどっぷりと「なんとなくこんな感じなんじゃないかな~」と解いて、こちらの反応を見てくる癖がついていて、多分考えられないのではないのに、めんどくさいのか、速く解かねばと思っているのか、尋ねたら、まだ考えてないよね?ぐらいのタイミングですぐに反応が返ってきます。そして、問題文も適当に読んではミスを多発。
ただ、幸いにもこの子は、本人がもっと力を付けたいと思っているようなので、意地悪をしても、突き放しても、今のところ何とか考えようとしてくれるので、うまくいけば1~2ヶ月で変わってくるかもしれないなと思います。(普通は学年が上がっているほど、癖が抜けるのに時間がかかります。)

小さい頃から自分でしっかり考えて納得することが習慣になっていれば、それをしないと気持ち悪さを感じたり、落ち着かなかったりするようになるので(もちろん、算数がキライであれば、とりあえず適当にやり過ごしたいと思う子もいますが。)、まずは小さい頃にそれを習慣づけてあげることが子どもにとってとても大切なことだと思います。理解していれば先に進んでも構いませんが、やり方だけを教えて先に先に進むのは、長い目で見るとほとんど役に立たなかったり、時にはかえって足を引っ張ったりすることもあるので、お気を付けください。

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