見ていなければ気づけない
普段、問題を考えてもらっている間は、その子の宿題のマル付けをしたり、別の子の方を見たりすることもあり、特に私とのレッスンに慣れている子であれば、じっと見ているとかえって気にするかもと、本人には見ていることに気づかれないように視野に入れているような場合もあるのですが、今日は中学生とのレッスンがマンツーマンで、宿題のマル付けも済んだので、その子の手元と表情を見ていました。
今日は多面体などのあたりをしていたのですが、正多面体の面の数、辺の数、頂点の数を答える問題を考えてもらっているとき、初めはひとつひとつ正多面体の図を見ながら、辺や頂点を数えているのが分かりました。そのまま最後まで数え続けているようなら、終わった後に考え方を確認しようと思って見ていると、3つ目まで答えを書き終え、4つ目の問題に移ったときに、明らかに答えを書くまでの時間が短縮され、最後の5つ目も図を見て数えるのではなく、さっと答えを書くのが分かりました。
「気づいた?」と尋ねると、こくりと頷いたので、念のために面の数が分かれば、辺の数を出すにはどう考えればよいのか、頂点の数を出すにはどう考えればよいのかを確認はしましたが、その子の反応を見ていたことで、気づいた瞬間を見ることができました。
最近は中学生や高校生、浪人生などに対しては映像授業などのような、講師が一方的に講義をして、その映像を見て自分で学ぶというようなスタイルの塾や予備校も少なくありませんが、個人的に、それでは絶対に無理な指導というのがあると思っています。
極めて非効率的ではありますが、私はこれからも一人ひとりの子と向き合ってレッスンをしていきたいと思います。
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