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2020年12月12日 (土)

結びつくかどうか

嵩の学習でL、dL 、mLの単位が出てきますが、少なくない子ども達が特に普段そんなに使うことのない嵩の単位では、単位換算がうろ覚えになることがあります。
大人でも「dL」という単位に出あうことは、子どもに教えるような仕事をしていなければほぼないので、忘れている方も少なくないでしょうから、一度習っただけの子ども達が忘れてしまうのも無理はありません。

dLはともかく、1Lが1000mLだということを忘れてしまうと、体積、容積の学習の際にまた必要になってきますので、そこはしっかり覚えてほしいのですが、その換算も、1年生や2年生で学習した後、普段使っていないと100mLか1000mLか迷う子も結構います。

ですが、1L の牛乳パックといえばほぼ例外なく思い浮かべることができ、500mLのペットボトルといえば、これもまた思い浮かべられなかった子はこれまでにいなかったような気がします。それを思いうかべてもらった後で、牛乳パックとペットボトルではどちらが多そうか尋ねると、これも間違う子はいませんでしたし、仮に迷う子がいたとして、1Lが100mL であれば、牛乳パックの牛乳5本分が500mLのペットボトルに入るということになりますので、さすがにそれは入りそうにないなと気づくだろうと思います。

つまり、身近で知っているものを思いうかべられれば、1Lは100mLではなく1000mLだと気づくことができる子がほとんどなのだろうと思うのです。(もちろん、普段の生活で牛乳パックや500mLのペットボトルを見たことがない子は別ですが…。)

これはひとつの例ですが、ほかにも、1mが10cmか100cmか迷うような子は、自分の身長が1mより高いか低いかを考え、筆箱に入れている定規が15cmとか18cmだということがわかれば、1mは10cmだなんてあり得ないと気づけるでしょう。
このように、自分が知っていることに結び付けられるかどうかで、覚えなくても考えられる、予測できるということは色々ありそうです。

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