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2020年12月17日 (木)

気づき

先日から書いていますが、小1から学校で学ぶことなく中3の年齢になった子と期間限定でレッスンをさせてもらっているのですが、その子とレッスンをするたび、本当に色々な気付きを得られることに感謝しています。(1月末までなので、残念ですが…。)

その子は3週前に初めて分数や小数を学んだのですが、分数の学習を小さい子達とする際は、折り紙を使ったり、絵に色を塗ったりして、色々な物の2分の1や5分の3などを学び、分数というのがどういうものなのかを感じて、理解してもらうので、私自身これまで気づいていなかったような気がすることに気づかせてもらいました。

その子にも、初めてだというので、円をかいてそれを色々な数に等分してもらったり、細長い長方形を描いて、同じように等分してもらったりしながら、足し算や引き算の学習を進めたのですが、その方法だけだと、彼女には帯分数や仮分数になったときに、ひとつひとつが分断されているもの、更には1を分けたものというところから離れることが難しそうで、更に言えば、1枚を2つに分けても、1mを2つに分けても、1L を2つに分けても分数としては2分の1ですが、それらは全て単位が異なりますので、何をイメージすればいいのか混乱するような印象も受けました。

もちろんそれは、彼女が様々な単位についてほとんど学習していないことなども関係していると思うので、他の子達が彼女ほど混乱するかといえばそうではないのだとは思いますが、計算問題などを考えるのであれば、少なくとも彼女は連続量でイメージした方が分数の概念が考えやすいのかもしれないと気づきました。

そこで、0、1、2の間隔がかなり広い線分図を描き、0と1の間を3等分したもの、4等分したものなど、いくつか並べて描いてみせて、帯分数の足し算、引き算を説明したところ、それまでと比べて明らかにイメージできるようになりました。

彼女ももっと時間をかけてきちんとひとつひとつ積み上げていけば、すんなり理解が進んだかもしれませんが、彼女の反応のお蔭でまたひとつ新たな気付きを得られ、「小さい引き出し」がまた増えた気がします。

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