子ども達は時々、予測不能な反応をしますが、今日のレッスンでも、何がどうなったのか予測できぬまま、次回に続く…という状態になった子がいました。
まだ2年生の、学校でようやく九九が全部終わったかどうかぐらいの段階で、既に3桁や4桁を割る割り算を学習しているので、難しいとしてもそれは不思議ではないのですが、その子の場合、80÷20や560÷70などは問題なくクリアし、その後330÷6などもしっかり考えて答えが出ていた状態で、途中、少し止まっているかな?と思ったときには「1000円は何枚ある?それを3人で分けたら何枚ずつになって何枚余る?」というような尋ね方をすれば、考えて、全てきちんと答えてくれていたのです。
しかし、なぜか57÷3でぱったりと手が止まり、しばらく待っても動く様子がないので、それまでと同じように「10円は何個ある?」と尋ね、「5個」と答えたので、「それを3人で分けたら何個ずつで分けられないのは何個?」と尋ねたところ、かえってきた答えが「2個」でした。
もしかして、分けられないで余る数を答えているのかもと思い、再度確認したものの、10円2個ずつという答えを変えようとしません。
何か勘違いしているみたいだけど…と思い、紙に⑩を5つと①を7つ描いて見せ、「10はいくつずつ分けられるの?」と尋ねても、まだ「2個」と。これはもう実際に分けてもらうしかないなと、10円玉5個と1円玉7個を渡して、「3人に分けてみて。分けられない10円は両替するから。」と言って待っていると、10円玉を2個、2個、1個と分けて、1円玉を触り始めました。
何がどうなっているのか分からず、「これはみんな同じ数に分けてあるの?」というと何だかぼんやりしたままで、再度私が10円玉を集めて、1個ずつ配ってみせて、その子の分に2個、お兄ちゃんの分に2個、お母さんの分に1個なら、ちゃんと分けられたか確認したところ、ようやく「わけられてない」と。そこで「じゃあ10円は何個ずつ分けられて、いくつ余るの?」というと「1個ずつで2個あまる」と。内心(長かったけど、ようやく…。)と思いつつ、「じゃあ、あと何円残ってるの?」と尋ねると「27円」というので、27÷3の式を書くと「9」と答えてくれました。
ああ、これでようやく次に進める…と思って、答えを書いてくれるのを待っていると、書かれた答えは「29」(!!!!!!)
なんでや!?!?!?
原因は分からず、本人も抜け出してくれないものの、どうやらこの問題でおかしくなっているようだということで、それを保留にして、その次の108÷2を見てもらい、「これは2人で分けるから、いける?」というと、あっという間に「54」と書きました。それでも「19」には辿り着けなかったのですが……。
その子の頭の中で何が起きていたのか、とても知りたいです。(苦笑)
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