これも大好きな瞬間
今日のあるレッスンで初めてかけ算の学習をした子がいました。
元々今日はかけ算まで進む予定ではなかったのですが、ちょっと面倒な計算が続いていたので、これ以上させると嫌な気持ちでレッスンを終わることになりそうで、しかし、まだ少し時間があったので、ほんの少しだけかけ算の学習に入ることにしました。
数に対してほとんど抵抗がない子なので、かけ算の導入でする10の段は、教具を見ながらスラスラと答えてくれて、10×12なども問題なし。
その導入に際して、かけ算についての説明はせず、10が2本あったら、足し算なら10+10だけど、かけ算では10×2と書くというようなことだけ確認したのですが、レッスン後、ためしにと思い、「5×2はわかる?」と尋ねると、ほんの少し考えて「10?」と答え、「じゃあ3×3は?」と尋ねると「9?」と答えてくれました。
もちろん、その子とは初めてかけ算の学習をし、まだ九九も覚えていない状態なので、純粋に10のかけ算をしたことでかけ算というものがどういうものか理解してくれたのだと思います。こういう学びをすると、例えば23×4を尋ねても、時間はかかるかもしれませんが、答えを出すことができるはずです。
そして、そういう学びを積み重ねている子達からは「習ってないから解けない」という発言が出ることもありません。(難しくてわからないとかいうことはあっても。)
そんな、子ども自身が学び取ってくれた瞬間を見るのも大好きです。
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