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2020年11月 6日 (金)

もっと寛容になりたいけれど…。

子ども達が持ってきてくれた宿題のマル付けをしているときや、レッスン中でも、見た瞬間に不機嫌になってしまうような間違いというのがあります。

例えば、足し算や引き算の答えが、繰り下がりや繰り上がりを間違えたんだろうなとか、引き算であと4引かなくてはいけないその「4」を書いてしまったんだなとか、予想のつく、子どもなりに考えたんだろうとわかるものであれば全く大丈夫なのですが、例えば、引き算をしているのにもとより大きな数の答えを書いてしまっているとか、かけ算であれば、正の整数同士のかけ算なのに、かけられる数より答えが小さくなっているとか、見た瞬間にあり得ないよね?ちゃんと考えずにやったよね?と感じられるような間違いを目にすると、つい不機嫌になってしまうのです。

もちろん、10問ぐらいあるうち1、2問、あり得ないような間違いをしているぐらいであればまだしも、1枚のプリントの大半があり得ない答えというような宿題を持ってこられると、いい加減にやるんならやらなくても一緒でしょ?と思ってしまい、自分の伝えたいことが伝わっていないということにもがっかりして、ついついむっとしてしまうのだと思います。

もちろん、そのたび子ども達には、宿題はこんないい加減にやっても全く自分のためにならないのだから、こんなものを持ってくるぐらいなら、やらなくても同じだという話もしますし、やりたくなければ、嫌々やってもほとんど身に付かないので、やらなくていいとも話します。
それは、やらせるために言っているのではなく、勉強は自分のためにするものだということをわかってほしいということと、脳科学などの研究で、実際に嫌々やったことは記憶に残りづらいと言われているようですので、だったらやらずに来た方がその子の時間も鉛筆も無駄にならず、私も不機嫌にならずに済むのだからということでもあります。

それらは本当に大事なことだと思っているので、これからも必要なときには何度でも話していくつもりですが、大事なことだからこそ、不機嫌にならずもっと寛容に受け止めて伝えられるようになりたいとも思っています。なかなか難しいのですが…。

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