やめるタイミング
先日から、どうやら算数が大好きらしい年中さんとのレッスンが始まりました。
年中さんとは思えない利発さのある子で、その上算数は楽しいらしく、ほぼずっとニコニコしながら問題に取り組んでくれています。
もちろん、まだ年中さんですので、プリントばかりするわけではなく、色を塗ったり、ハサミを使ったり、積み木を並べたり、色々なことをするのですが、何をしてもほとんどスラスラできてしまうことに驚かされています。
今日は8つの積み木を使って、基本の立方体の形から、積み木を1~3個動かして、別の形にするというものをしてもらったところ、初めのうちは見た瞬間どこを動かすかぱっと分かって、逆から見ている私の方が確認に時間がかかるほどでした。ただただすごいなぁと思っていたのですが、3個動かす問題の2つ目で初めてちょっと悩んだようでした。
そもそも、そんなペースで次々にやってしまうとは思っていなかったので、そこは無理をさせる必要はないなと思い、「よくできたから、続きはまたにする?」と尋ねたところ、素直にうなずいたので、それはそこまでにしました。
子ども達は楽しいともっともっとと次々にしたがりますが、スラスラできる子は特に、できない、難しいと感じることに戸惑ったり、悲しくなったりすることが少なくないので、やめるタイミング、切り上げるタイミングというのは大事だと思っています。
その子に「またにする?」と尋ねて、「ううん、今やる」と言えば、そのまま考えてもらうつもりでしたが、素直におしまいにすると意志表示をしてくれたので、なんとか、スラスラできて楽しかったという気持ちで終えてもらえたのではないかと思います。
もちろん、学年が上がってきたり、時と場合によっては、難しい、やりたくないと思ったものでも、なんとかがんばらなくてはならないことも出てくるかと思いますが、今はまだ学ぶことは楽しい、知らなかったことを知るのは楽しいという気持ちを持ち続けてもらえることの方がずっと大事なのではないかと思っています。
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