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2020年11月13日 (金)

結局はイメージできるかどうかなんだろう

算数や数学をしていると、自分自身についても、子どもたちを見ていても、問題が解けるか解けないかは、その問題が言っていることをイメージできるかどうかによるところがとても大きいんだろうなと感じています。

例えば、何度も書いていますが、私は空間認知の能力に関しては「持って生まれたもの」が乏しいので、サイコロの展開図や立体の切断など、実際に見たことがあるもの、経験したことがあるものでなければ、そもそも問題を考えることすらできないという状態になることがあります。
解答解説を読んで、解き方を理解することはできるかもしれませんが、その場合、本当の意味で自分で理解はできていないので、その後同じような問題を解くことができたとしても、解法を暗記するに近い状態で解いているだけです。それを避けるには、私の場合、実際に何かものを使って問題にかかれている立体などを作り、見て確かめる必要があります。

つまり、問題によっては、問題文がいくら読めても、イメージできないことは解くことができないということが起こる場合がありますが、逆に、初見の問題であっても書かれていることを読んで、何を言っているのかイメージできれば、問題を解くことができる可能性も高いように感じます。

算数や数学が苦手な子達は、絵や図などに表すことにも苦労することがあるので、積極的に書かせることで、段々と解ける範囲が広がっていく気がします。今日のレッスンで、多分まだ文字という抽象概念が扱いづらいんだろうなと感じる中1さんが、方程式の利用の立式で悩んでいました。問題を読んでじっと動かないので、文字ではなく比較的簡単な数字に置き換えた問題で尋ねてみると考えられました。速さが関係する問題では、向かい合って出発する状態の絵を簡単に描いて見せ、それを見て考えてもらったところ、先ほどまでは完全にストップしていた思考がゆっくりとではあるものの動き出したのが分かりました。

頭に思い描いて、頭の中だけで操作できる子もいますが、そういう子は概ね算数、数学が得意ですので、無理に描かせる必要もありませんが、苦手な子、イメージできていなさそうな子には見える状態を作り出させることが効果的だろうと思います。

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