不思議でもあり、興味深くもあり
子ども達を見ていて、自分の性格や経験から、共感できたり納得できたりすることもあれば、自分には全くそういうところがなかったため、どうしてそういう言動を取るのか、理屈ではよくわからず、不思議だったり、興味深く感じることもあります。
例えば、私は親にきつく叱られたとかいう記憶は全くないのですが、物心ついて以降、とにかく人に叱られたり怒られたりすることが嫌で、どうすれば怒られないかということをよく考えていたように思います。例えば、やりたくない宿題が出されていたとして、それをしなければ学校で先生から叱られるかもしれないと思うと、叱られる方が嫌だから宿題をするというような考え方をする子どもでした。
家でも、うっかり親に叱られるはずのことをしてしまい、その場に親が居合わせなければ、ごめんなさいの手紙を親の目につくところに置き、それを読んでもらえるまではこっそり隠れているようなこともありました。
多分、なかなか珍しいタイプの子どもなんだろうなという自覚はあるのですが、自分にとっては怒られたくない、叱られたくないという気持ちが強くて、いかにそれを避けるかを考えていたもので、教室の子たちを見ていると、特に男の子などの中に、それをすれば私やおうちの方に怒られるのはわかっているよね?と思うようなことを、私から見ると「敢えて」しているように感じる子がいて、どうしてなのか非常に不思議で興味深いのです。
そういう子達も、決して怒られるのが好きそうではなく、怒られたら怖がったり、何らかのネガティブな反応をするので、尚更、じゃあなんでするんだろう?と思ってしまいます。
これは一例ですが、自分の感覚では理解し辛かったり、推測も難しいような言動を見聞きしたとき、自分の基準で判断してしまうと、相手がおかしいことになってしまいます。でも、実際のところ、私は結構色々変わっているんだろうという自覚もあるので、できるだけ自分の基準だけで判断しないよう気を付けなくてはとも思っています。
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