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2020年10月28日 (水)

期待させるわけではなく

今日の中学生のレッスンで、中3の子が以前に話していた志望校より下げた学校の名前を口にしました。
そして、元々の志望校はがんばれば無理ではないと言われているんだけどという話も付け加えたので、今の時点で志望校を下げるのはお勧めできないという話をしました。
もちろん、例外はあると思いますし、子どもの性格などにもよるかもしれませんが、少なくとも今の時点ではまだ願書を出すどころか、内申書すらまだこれからという段階なのに、今の時点でまず大丈夫だろうと言われるところを目標にしてしまうと、気持ちが緩んで、最終的にそこにさえ届かなくなる可能性が高まると考えられます。(これは一般にもよく言われていることですが。)

まだこれから内申書の関係する試験が残っていて、更には入試まで勉強できる期間も4か月前後あるわけですから、元々の志望校を目指して努力して、もしギリギリになっても不安が残るようであれば、その時点で志望校を下げることはいくらでもできるわけで、そういう話も伝えました。

すると、うちでは数学しか見ていないので、その子は別の塾にも通っているのですが、その塾の先生が、自分ではない別の生徒に対して、その子の成績では志望校は「絶対無理」で、その子が希望していないそれより偏差値の低い公立校を名指しして、「お前はそこしか無理」と言ったのだと言いました。
詳しいことはわからないものの、話を聞く限りではめちゃくちゃ高望みをしているという感じではなく、先生がそこしか無理といった学校よりは少し上の学校を希望しているようでした。
それなのに、今の時点でそこまで断言してしまうのは、その先生はその子のことや学校での評価などをどれだけ把握しておられるんだろうと思いました。(大手の塾ではなく、個人塾のようなのですが。)

もちろん、ほぼ望みがないのに大丈夫というのは無責任ですし、本当に子どものためを思っているのであれば、時には厳しいことをいう必要もあるかもしれませんが、子どものことを思っているのであれば「絶対無理」だとか、「そこしか無理」だとかいう表現にはならないのではないかとも思ってしまいます…。
私の知らない子ではありますが、その子が傷ついたり、やる気を失ったりすることがなければいいなと思います。

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