気を付けないと
今日のレッスンで、ある低学年さんが、普段ならできるはずのことで突然ストップしてしまい、難しいのか、やりたくないのか、疲れているのか、あれこれ尋ねてみたものの、全く何も答えてくれず、分かるのは表情が完全に曇っていて、全く頭が働いていなさそうだということだけという状態になりました。
かなりあれこれ話しかけてみたものの、全く何も返してくれないので、怒ったりはしていなかったとはいえ、コワイといわれることも少なくない身なので、私には言えなくてもお母さんには言えるかな?とお母さまにもお声をかけて、尋ねてみてもらいました。
それでも全くというほどダメで、ほぼ誘導尋問的にやりたくないという結論に辿り着きそうになりました。
これは強制しても仕方ないし、今日は無理かなと思ったのですが、お母さまがとにかく今やりかけの問題だけはがんばるように声掛けをしてくれて、ゆるゆるとそれをし始めると、3問目で少し表情が変わりました。
その後、これはいけるのでは?と感じたので、そのまま次の課題に進んでいったところ、やればやるほど表情が生き生きしてきて、徐々に声も出るようになり、終盤には笑顔まで出て、楽しくレッスンを終え、その後も元気におしゃべりしながら、本を見たりしていました。
ああ、これはきっと…と思って、「〇〇ちゃん、眠かったんやね?」というと元気にうなずきました。
年中さんや年長さんだと、眠いだけで泣き出してしまったり、全く頭が働かず、何も言えなくなってしまうということがありますが、小学生ではあまり記憶になかったことや、少なくとも瞼が重そうだったり、舟を漕いだりということは全くなかったことで、思い及びませんでした。
そもそも、小さい子達の多くは、明らかに眠いんだろうなと分かるときでも、眠いのか尋ねると頑なに否定するのです。それはもう、眠いと認めたら魔法で眠らされてしまうとか思っているのかな?というぐらいに認めてくれないことが多いので、興味深く思っているのですが、自分の状況をうまく説明できない段階の子達は、疲れたり眠かったりで思うように頭が働かなくなっても、その状況をうまく説明することができず、黙っていると大人(私)から質問攻めにあって、でもどう答えていいのかわからないというようなことが起きているのかもしれません。
私ももっと気を付けなくてはと反省しました。
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